任意売却最新情報

静岡県T様「住み続ける希望が叶わなくても...」

富士市にお住いのT様は、弊社HPをご覧いただき問い合わせくださいました。状況としては、奥様が癌を患い治療を試みましたが、すでに骨にまで転移しており手術ができない状況であったそうです。投薬にて延命治療を継続しているが、その医療費の負担が大きく、また、奥様の看護の都合上仕事も辞めざるを得ない状況になってしまったそうです。時間に融通の利く職場に転職しましたが、ベースダウンにより生活が困窮し住宅ローン等の支払いが困難になってしまったとのことです。

奥様の体調が芳しくないことも理由としてオーナーチェンジを強く希望していました。しかし、収支のバランスを考慮し支払い可能家賃を確認したところかなり低い家賃でなければ生活が成り立ちません。T様のお住いの住宅は5年前に新築分譲住宅として購入しており、住宅ローンの残額はほとんど減っていない状況でした。否応なしに抵当権抹消のための応諾価格に関し、かなり低く設定していただくようお願いしなければなりませんでした。その為、まずは債権者に連絡し担当と話し状況を確認しました。担当曰く、すでに競売に着手しており残債額全額回収は望んではいないが、自社の査定は高評価であり少しでも高く売買してもらう一般エンドユーザーの取引しか認めないとのことでした。スタートの段階でT様の希望する家賃でのオーナーチェンジが難航する兆しがありました。

とにかく期日が迫る中、競売を避け任意売却を成功させる為、オーナーになっていただける方を探しながら、一般で買っていただけるお客様、そして、買取を検討していただける業者を並行して探すこととなりました。

ところが、債権者の読みとは相反して一般のお客様の反響はほとんどなく、買取業者の希望価格も厳しいものとなりました。所有者にはオーナーチェンジから引越退去へ方向性をシフトしていただくよう提案しましたが、奥様の体調容体、世間体を考えるとなんとしてもオーナーチェンジしたいと希望を変えることはありませんでした。収益目的のお客様を継続して探しながら、債権者に対しても販売状況の報告とともに価格の交渉を継続していきました。最終的にこれ以上は下げることはできないという価格まで下げていただき抵当権抹消の応諾を取りつけることができました。購入検討の一般客が現れない中、買取を検討していただいている業者に対し、債権者に応諾していただいた価格まで買い上がっていただくよう交渉し、取引可能なところまで準備を進めなければなりません。何とか説得し条件をすり合わせ債権者の了承を得るに至りましたが、最後の最後に所有者の引越しへの方向転換ができませんでした。

T様は最後までオーナーチェンジに固執していましたが、何とか説得し売買契約を締結し開札直前で残金決済を行うことができました。買主様には残金決済後、引越が終わるまで引渡しの延長をご了承いただき、寸前で競売を回避することができました。

T様のご意向に100%沿うことはできませんでしたが、何よりも路頭に迷うことなく新しい生活に踏み切ることができたことが、T様にとって今後の糧になるはずと我々は信じています。