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大阪T様「絶対住み続けたい!20年前に建てた思い入れのある注文住宅」

今回のお客様は、大阪府南部に戸建てを所有しているご高齢のお客様でした。

20 年前に新築で注文住宅を建築されたお客様でしたが、ご自身の経営する会社の経営状況から、住宅ローンの支払いが一時的に滞ってしまったため、何とか力を貸して欲しい。ということでご相談を頂いたお客様でした。そこで、一時的にオーナーチェンジとして物件を売却し、賃料を支払いながら住み続け、しばらくしたら買い戻すというプランを御紹介致しました。

正直、残債を勘案しても、買主側の利回りを考えると相場の賃料以上の賃料をお支払い頂く必要がありそうでした。ご相談を受けた当初は私自身も、「お客様も高齢で、子供たちは、離れたところに住んでいて簡単に支援を受けられなさそうだ。しっかりと賃料を支払っていけるのだろうか?」という不安や疑問を持っていました。しかし、ご夫婦と面談をして実際にお会いした際に、そのパワフルさと熱意に驚かされました。忍耐力のありそうな夫婦だと強く感じました。この夫婦は「どうしてもこの家は手放したくないんだ」という強い意志をお持ちで、「多少なら周りよりも高い賃料でも支払う。経営も立ち直る目途はあるので、なんとか将来的に買戻しを了承してくれる投資家を探してほしい」というご意見をお持ちでした。こういう場合、依頼してきたお客様のご希望を叶えることも当然に我々の仕事なのですが、一方で投資家様に良質な収益案件を御紹介することも我々の仕事なのです。ですから、当初は疑問を持っていた私も、この面談を境に「受け入れてくれる投資家は必ずいるぞ」という気持ちになり、精一杯販売活動を行いました。

ただ、本件の販売活動をするにあたって、「高齢のお客様」「相場よりも高い賃料」「築年数もそれなりに経過している」「立地的な観点で、人気エリアでない」という問題がありました。なにか良い方法は無いかと熟考したのですが「この案件は、書類上の情報だけでは投資家には魅力的には映らない」と判断し、興味を持って頂けたお客様には実際に物件にご案内し、実際にご夫婦と面談をして頂く事としました。まずは情報提供をということで、弊社とお取引のある投資家様や業者様へ1件1件電話を掛けました。やはり最初は芳しい反応を得られませんでしたが、続けていくと30 件に1 件程のペースで、話を聞いてくれるお客様が見つかるようになりました。収益物件の売却時にはあまり行う事のない物件の内見や、ご夫婦と買主様とで面談の時間を設け、書類や言葉では表せない本件の良さを感じて頂くように働きかけました。

その結果、ある業者様が「この人たちなら支払ってくれるだろう」「思い出のあるこの家に住み続けさせてあげたい」ということで、買戻しを前提にオーナーチェンジで購入してくださったのです。

そこから5年がたった今、結果的にこのご夫婦は、買い戻すことをやめ、⾧女様の住む地域へと引っ越しをされたのですが、投資家の方も物件の売却をご希望された為、売却までお手伝いをさせて頂きました。

このご夫婦が買い戻す事を辞めた理由は、奥様に軽い認知症の症状が出ていた事と、相続の事を考えて終活の準備に取り掛かろうという話になった事だそうです。このように、その時々に合わせた判断が出来るという事もオーナーチェンジの良さだと思いました。このご夫婦にとっては、二人の思い出がしっかりと残せるギリギリまで一緒に過ごせ、今後の生活の準備も問題なく進められる一番良い時期に転居を決意されたと私は個人的に思っています。

我々は数ある任意売却の専門業者の中でも、⾧い実績と債権者を選ばないスタンスで、時代に置いて行かれない集団であり続けています。不動産市況が良く競売市況も上向いている昨今では、任意売却に簡単に応じてくれない債権者も増えてきています。そういった中でも、弊社はノウハウを蓄積し、お客様のニーズに対応できるよう準備を整えています。

お客様のご要望に柔軟に対応していきます。ので、お気軽にご相談くださいませ。

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