任意売却最新情報

江戸川区N様「4年の年月をかけ裁判で大勝利、依頼者様も大満足」

本物件は、所有者より任意売却の依頼を受け販売活動を行ってきましたが、度重なる債権者との話し合いの結果、購入希望者の提示する価格での応諾を得ることができませんでした。その結果、競売となり所有者と打合せ弊社関連会社での入札を検討することになりました。期日が決まり、いざ入札に参加しましたが高値を付けた他業者に競り負けてしまいました。しかし、落札した業者は建物を不正に使用し賃貸して家賃収入を得ていました。土地の権利は前所有者から弊社の関連会社が持分を取得していたため、共有物分割訴訟や建物の使用料を求める裁判を起こし、また競売の申立てを起こしました。その間おおよそ4年の月日を費やし、最終的に土地と建物の所有権を取得することができました。

その後の販売は、1階に賃借人がいる状態で収益物件、もしくは併用住宅として売却活動を行いました。収益性があるとのことから問い合わせも多くいただき、魅力ある物件であることを確信しました。しかし、前面道路が建築基準法上の道路ではなく43条但し書きと言うこともあり、住宅ローンの事前審査等で購入希望者の希望する金額まで融資金額が伸びないという現実に直面しました。そこで、地元業者には事前に物件状況を伝え自己資金を多く用意できる方への紹介を依頼しました。かなりターゲットは絞られましたが、それでもなかなかスムースにはことは運びませんでした。当該物件が欲しい方と買える方がはっきりと分かれてしまったのです。その中で、地元の不動産仲介会社の担当がほぼ現金で買えるというお客様を紹介していただきました。ところが、話を聞いてみると定価よりも1割ほど値引きをしなければ購入できないとの資金内容でした。しかし、他の検討客を見ても住宅ローンで苦戦する中、安全に現金で購入いただけるのであればとそのお客様と話を進めることが最短なのではということになりました。いざ契約時に確認事項で隣地からの越境があることを確認し是正することを求められました。また、前所有者の残した残置物の処分をしなければならず現地で打ち合わせをしたところ、隣地の育ちすぎた樹木が老朽化したブロック塀を押し広げ本地に倒れ掛かるように越境していました。その前に前所有者が残していった物置がありブロック塀の支えとしていました。残置物の処分で物置の中身を出した際、支えをなくしたブロック塀が崩れ落ちる危険性もはらんでいました。そのため、残置物撤去とブロック塀の解体工事と樹木の伐採伐根を同時に行わなければならないという大掛かりな工事となってしまいました。

取引終了後、ご依頼者(前所有者)には時間が掛かりましたが十分な引越費用以上の現金をお渡しでき依頼者様も半ば諦めておりましたので大変喜んでおられました。

不動産は二つとして同じものがないと言われています。しかし、当該物件程最初から最後まで様々な問題が出てきた物件はありません。思えば普通の不動産会社であれば投げ出してしまいそうな難しい物件ではありましたが、最後まで取り組むことができて良かったと安堵しています。