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多摩市K様「諦めるにはまだ早い!競売開札日迎えても成功したケース」

多摩市にお住いのK様は、5年前に仕事を辞められ仕事に就いておりませんでした。退職の理由は仕事上ストレスが多く対人恐怖症になってしまい、精神障害として通院しなければならなくなり職務の継続が難しくなったとのことでした。日々の生活に関し多少は貯えがありましたので当面は何とかなりましたが、限りがありますので月日と共に底をつきかけての相談となりました。相談自体はホームページを見ての問い合わせでした。一般的には住宅ローン等の支払いが滞ってしまい、切羽詰まって問い合わせいただくお客様が多いのですが、K様の場合は非常に真面目がゆえにこれから先を見越して支払いができなくなる不安から相談に踏み切ったとのことでした。当初、病気のせいで顔を合わせて話をすることがままならず、メールのやり取りが主となりました。会って話ができるようになるまでには、それ相当の時間をかけ少しずつ打ち解ける必要がありました。

また、販売活動をする上で、一般のお客様や業者に内見していただかなければご契約には至りません。しかし、病気が病気の為、見知らぬ方を自宅に招くということはなかなか難しく購入してもらえるかもしれないお客様を逃してしまっていました。それでも、何とかして購入希望者を探さなければなりませんので、地元の販売会社に情報提供して協力を依頼しました。ところが、初期の公団でエレベーターのない最上階の為、人気はなく引き合いは乏しいものでした。

販売に苦戦を強いられる中、何度となく債権者に対しして販売価格の相談を繰り返してきました。しかし、状況が芳しくないことはわかっていても応諾ラインを下げていただくことはできませんでした。

販売を強化するものの具体的な話がないままに無情にも任意売却の期間は過ぎ去り、いよいよ債権者から競売の申立てをされ期間入札になってしまいました。しかし、開札結果を見てみると、ひとりも購入希望者がおらず不売という結果となりました。一般的に競売は3回繰り返され、その都度前回の基準価格よりも8割から7割に価格が下がっていきます。3回不売となると競売は失敗ということになり、債権者としては資金回収の方法を失うこととなります。

そこで、再度債権者に相談を持ち掛け、多少厳しい価格の購入希望が入ったとしても話を聞いてほしいと願い出て、いざという時のために準備を整えていきました。

そんな矢先、前面リフォームを想定して安い公団を探しているというお客様を地元の販売会社から紹介していただきました。予てより販売の協力依頼をしており条件がぴったりだと本物件を薦めていただきました。実際に内見していただきその場でリフォームの打合せが始まり、早々に購入の方向で話を進めていくことになりました。

売買に関しては、債権者に引越し費用を配分の中に認めてもらい、順調に話を進めていきました。賃貸に関しても、希望の物件で同居人を含めて保証会社の審査も通っており、入居日を決めるばかりと段取りを進めておりました。 しかし、いざ賃貸契約の段で、同居予定の方が一緒には住まないと言い自身で賃貸物件を決めて出て行ってしまったためキャンセルせざるを得ず、K様はどうして良いかわからず困ってしまいました。再度物件を探しなおし実際に見ていただきバタバタしながらも何とか決めることができました。とは言うものの、時間的にはかなりタイトでスケジュールを詰めて引越しを刊行しました。残金決済の前日まで引越しと残置物の処分がかかってしまいましたが、無事に退去を完了させることができ残金決済を迎えることができました。

引越し前は、自己居住用財産の保有や親御様が近くにいるなど生活保護を受ける条件にかないませんでしたが、財産を売却し隣町に引っ越すことで生活保護の申請を行うことができ、生活の安定を図ることができました。K様にとっては、今までの生活環境と一転してストレスが軽減されたことと思います。

今回の任意売却で、精神的にストレスを抱えているお客様に対し根気強くかかわり、少しでも上を向いて生活していただけるようお手伝いできたと思います。人生の立て直しに貢献できたことを喜び、この先もぜひ頑張っていただきたいと応援の気持ちで前向きに生きていっていただきたいと願うばかりです。