依頼者は以前に事故に遭いしばらくの期間お仕事ができずに住宅ローンの支払いが困難との事で任意売却の依頼を受けました。

まずは債権者に連絡をし、任意売却を進めていいとのお返事を頂き、早速、販売活動を行いました。

周辺の不動産業者に営業をかけましたが、当該物件は築年が非常に古くて、外観は表面が所々剥がれ箇所があり、第一印象が悪く見られる可能性が高い物件でした。

販売を行っているうちにようやく内見の問い合わせがあり早速室内を見てもらい、購入したいとの希望が強いお客様でした。

お客様は自己資金がないのでローンを使いたいとの事、いろんな銀行に問い合わせをしましたが、ほとんどの銀行が物件の築年数が古く検討外とのお返事でした。

ようやくご検討頂ける銀行がありましたが保証人が必須とのお返事で保証人になれる親族がいないため、お客様はご購入を断念されました。

債権者に関しては任売期間が終了とのことで、競売の申立てを行おうとしていましたが、何度も任意売却で進めたいとお願いをし、期間を少し伸ばしてもらいました。

その間、ポスティングや近隣業者への営業等できることは何でもやりました。あらゆる販売活動を行っているうちにやっと内見したいとの問い合わせがあり、後日に中を見て頂いたところ、なんと現金で購入したいというお客様でしかも値引き交渉が入る想定で高めに出していた価格の満額で買付が取れたのです。依頼者もこれには大変驚いた様子で即快諾でなんの問題もなく契約をすることが出来ました。

お引越に関しては依頼者の友人の家に短い期間住むこととなり、引越業者を頼まずにご自身で引越作業をすることに決まりました。

室内の荷物は多くないとはいえ、お一人だけだと荷物を運ぶのに限界があるので、何度も足を運びお手伝いをさせていただき、無事に決済を迎えることが出来ました。

 依頼者は伊豆にも不動産を所有しており、この物件に今回売却後に残った債務の影響（差押え等）が及ぶのを恐れていましたが、債務額のほとんどを今回の売却で返済できたので大変喜んでいらっしゃいました。