所有者様は６０代後半の男性でご自宅には娘さんとそのお子さん３名の計５人家族で生活していました。購入当時は娘さんの旦那さんも一緒に住んでおり、不動産の名義も娘さんの旦那さんとの共有名義での購入でした。しかし、諸々の事情がかさなり夫婦関係の悪化に伴って離婚。旦那さんがご自宅から出ていく形になってしまいました。旦那さんとは離婚する際に養育費の代わりに住宅ローンを支払う約束をしていましたが、途中から支払いが止まり連絡がとれなくなってしまった為、何とか代わりに支払いを続けていましたが長くは続かず生活がひっ迫してしまい、弊社へとお問い合わせを頂きました。

ご依頼を頂きすぐに各債権者へと連絡。応諾金額を早急に導き出し販売活動に精力を注ぎました。幸いにも物件は築１２年の５ＬＤＫ、某大手建設会社分譲の戸建で駐車スペースは３台分、オール電化且つ、ソーラーパネル付など物件的に魅力溢れる住宅だった為、相場に相当する価格での買主様をすぐに見つけることができました。共有名義である為、元旦那さんのご協力は不可欠で所有者様からはローン支払いの約束を反故にされた事から関係は非常に悪い状態であると聞かされていました。しかし、弊社が間に入り今回の任意売却のメリットを丁重にご説明させて頂いた所、ご理解して頂き売買契約書に署名捺印を頂くことが出来、無事売買決済を行えることになりました。

不動産売買の契約も済み、決済に向けお引越しへと動き始めた矢先、所有者様から年末年始の時期に重なり、お仕事が大変忙しく休みも取れない状況になってしまったので賃貸物件の案内や引越し作業を行う事ができず、それにより売買決済日までにお引越しが難しいという問題が浮上してきました。関係各所に決済日の調整を済ませていた為、決済日は変更することが出来ず、すぐに買主様に事情を説明し引渡しの猶予を頂けないかと交渉致しました。買主様はご理解のある方で決済日から２週間後の引渡しで構わないと猶予を頂くことができました。それに加え弊社で引越業者や残存物処理業者の手配から梱包作業、運搬をお手伝いさせて頂き無事、お引越しをすることができました。

所有者様からは「任意売却を依頼し債権者交渉から共有名義人との話し合い、賃貸物件の案内や引越作業、業者の手配から実際の引越しの手伝いまで仲介業務以上の事をして頂き感謝の気持ちでいっぱいです。」とこれ以上ない感謝のお言葉を頂き、苦労することも多くありましたが全てが報われた瞬間でした。