父親から縫製工場を引き継いだS様。
一度傾きかけた会社の業績は中々回復せずにリース会社の支払いが出来ずに強制競売にされてしまったS様。
住宅ローンなどすでに抵当権等の債権が不動産に設定されている場合にその債権が優先される為、裁判所では無剰余取り消しとなるケースが多く、競売にされてもそんなに焦る必要がない事がほとんどなのですがS様の場合はそのような債権もなくそのまま進んでいく状態でした。
ここ迄くると多くの方は不動産を維持する事は諦めて別の仕事を見つけ再起を図ることを決断される方が多いのですがS様としてはせっかくお父様が残してくれたこの縫製工場を無くしたくないとのお気持ちが強く売却には踏み切れませんでした。
そこで弊社が提案したのが今所有している不動産を担保に融資を受けてリース代を一括返済し、競売を取下げて今のお仕事で再起を図る事でした。
その提案にはS様も「それなら是非お願いしたい」と正式にご依頼をしていただきました。
しかし、現状では工場の不動産登記簿謄本に差押登記も入っており銀行・信金では新たな借り入れは出来ないので弊社の提携ローンをご紹介させて頂く事になりました。
時間が経過すると日々遅延利息も増えていく為、急いで融資の相談を持っていくと融資担当者は状況をよく理解して頂き優先的に審査を進めてくれてなんと3日で実行して頂くことに成功し、あらためて関連会社に融資会社を持っている弊社の強みを感じることが出来ました。
これでS様は競売の不安もなくなりこれからお仕事に専念できると安心した様子で帰宅されていきました。
弊社は任意売却を専門としている不動産業者ですが売却だけがすべてではなくお客様の要望に沿った提案が出来る数少ない会社といえると思います。