物件は北陸地方の豪雪地帯にある二階建戸建で、築10年余りですが防音室や床下暖房、オール電化、水回りなども全てグレードの高い設備でかなりこだわりの感じられる物件でした。

所有者は60代の男性で20代の時にブラジル人女性とご結婚され30年以上ブラジルに住まれていた方でしたが、日本にご家族と共に帰国され異国レストランを開業し当初は業績も良く繁盛していたので、これだけの建物でも十分住宅ローンをお支払出来ていました。

しかし徐々に売上も低下し更に奥様のご不幸も重なり、まずは税金の滞納が始まりついに昨年暮れから住宅ローンの滞納が始まってしまいました。

ただ、所有者はこれだけ辛い状況の中常に前向きで、住宅ローンの滞納が始まるやいなやすぐに任意売却のキーワードから弊社のこのホームページをご覧になりお問合せ頂き、かなり遠方ではありましたが距離は弊社には全く支障が無いことも成約事例などでご理解頂いていたので、即ご依頼頂き早い段階で債権者交渉・販売活動を始める事が出来ました。

任意売却にとって税金の差押えが最も怖いのですが、すぐに役所には滞納分の分割払いの方向で話を進め、所有者には住宅ローンの返済分を一部税金の支払いに充てて頂く事により、本来なら差押えが入って当然のかなりの滞納額でしたが、差押えを受けずに無事任意売却が成立しました。

もちろん粘り強い債権者交渉により任意売却に応じて頂く金額も大幅に圧縮し、販売活動でも近隣仲介会社との強力な連携によりスムーズに買主様も見つける事が出来ました。さらに引越し先のご紹介や引越・賃貸業者の斡旋もさせて頂き、今後の再スタートの為のある程度まとまった現金も手にする事が出来て、今や新たな成功そして完全復活を目指し新生活をスタートさせています。

ご依頼人のこれだけの前向きな考え方、そして行動力が今回の成約に結びついた最大の成因ですが、ご高齢でもこれだけのバイタリティに、私も大きな刺激を受けました。