任意売却最新情報

川口市K様「一旦買取業者に売却後、利益の一部を依頼者へ」

川口市のマンションにお住まいのKさんは、弊社相談センターにオーナーチェンジをしたいと相談して来ました。弊社の前に別の任売業者に依頼していましたが、進展が見られず時間ばかりが経過してしまい、いよいよ競売になってしまったとのことでした。訪問し話しをお伺いしたところ、住宅ローンのほか個人からの借り入れもあり、こちらの債権者から先に仮差押登記を付けられてしまったとのことでした。Kさんも弁護士を立てて交渉に当たったそうですが、原告側の弁護士に言い包められ、全額支払わなければ応じないと言っているので払ったほうが良いのではないかと相手寄りに話しを進めようとしたとのことです。住宅ローンの支払も滞り、期限の利益を喪失し、任売業者(他社)での売却活動及び債権者との支払相談等をお願いしたにもかかわらず何もしてもらえず、弁護士は弁護をしてくれず、親戚にも借り入れがある為そちらも返したいのにどうにもならず八方塞だと嘆いておりました。

まず弊社は、すべての債権がすべて含めて幾らになるのかを確認し、次に、市場相場の調査を行い全額の返済が可能かどうかを確かめました。同時に各債権者に完済に満たない価格での抵当権抹消、又は差押解除に応じていただけないものかと打診し、応諾いただける配分内容を模索しました。

その中で、個人の仮差押の登記をしている債権者に対して、代理人の弁護士に直接連絡を取り面談を申し入れました。既に競売になっている現状を再確認し、開札後配当の可否を確認したところ現時点で100万円でも手取りがあることに理解を示していただき応諾いただきました。

このことで情勢は好転し、弊社の正規仲介手数料で調整するなどして買取業者の提示する価格で取引が可能となりました。同時にオーナーチェンジを行うとなると家賃設定が高くなってしまうため、売却との選択が必要となりました。結果、ほかに現金の入用もある為売却へとシフトすることになりました。早々に売買契約を締結し開札期日の5日前に残金決済を行うことが出来、あわやと言うところで競売を回避することが出来ました。

しかし、まだ親戚に借りている300万円あまりの返済原資を作る課題が残っておりました。そのため、購入した業者に予め話をしておき、再販売の際の利益を一部Kさんにお支払していただく約束をお願いしておきました。少しでも高く販売できるよう販売協力し、地元の不動産仲介業者に情報提供を行い、日々購入希望客を探索していきました。Kさんの希望する金額を手元に残す為には、相場以上の価格での取引が必要となるため、販売自体長期になるか、希望する金額を下げて承諾していただくかの懸念がありました。それでも努力の甲斐もあって、地元業者がお客様を紹介していただき当初予定のとおり取引をすることが出来ました。

購入業者にはKさんのために引渡猶予として1ヶ月以上の引越期間を作っていただき、弊社が引越費用を立替え無事に引越しすることが出来ました。Kさんは以前依頼していた業者の何もしてもらえなかったという疑念が拭いきれず、弊社に依頼しつつもあちらこちらと任売業者や司法書士等を含め打診をかけていた節が見受けられましたが、結果として、競売を回避することが出来、債権の殆どを返済し、手元に希望の金額相当をお残しすることができ、且つ引越しして新たな生活をスタートさせることが出来た事実はご満足いただける内容と信じております。