離婚により、共働きだった頃より収入が激減してしまい住宅ローンの支払いが困難となってしまい滞納し始めてしまいました。
マンションにお住まいでしたが、固定資産税・国民健康保険料や毎月の管理費・修繕積立金についてもお支払いができず、何年も滞納されているとのことでした。
管理費・修繕積立金については遅延損害金も嵩みかなりの高額になってしまっておりました。
また奥様も登記名義人でしたが、不仲であり連絡が取れなくなってしまって困っているとのことでした。
早速、各債権者と交渉を開始致しました。
管理費の方の滞納が膨大で、売買を通じて精算できる範疇を大きく逸脱していたため、当初は各債権者の調整をとることが極めて困難で時間がかかりましたが、あきらめず粘り強く交渉を進めていた結果、管理組合への働きかけが功を奏し、遅延損害金で大きく膨れていた部分を免除してもらえる形となりました。
また税金についても、幾度となく書類のやりとり・上申を続け、最終的には納付をすることなく差押を解除してもらえる運びとなりました。
住宅ローンを抵当権設定している債権者に対しても、交渉を続け、任意売却に応じることが競売と比べて有利であることを伝えて説得を試み続け最終的には任意売却に応じていただける形になりました。
また奥様への連絡も当社の方で、懸け橋となり連絡の取次をし、奥様にも協力していただける形となり、不安要素をひとつひとつ解消していきました。
買主も早期に見つけることができ、物件は現在空室となっているものの残置物が残っておりましたが買主と交渉して残置物をそのまま残しておいて売買してもらえるよう交渉し、O様の負担を軽減することに努めました。
お取引最終日では、「絶望的な状況で今まで塞ぎこんでしまい、誰に相談して良いのかもわからず、また相談する気力もなく投げやりな気持ちになってしまっていたが、ひとつひとつ丁寧に困りごと・不安ごとを聞いてもらい、全部解決してもらい、今では肩の荷が下り、安堵してます。自分では殆ど何もしていないのに問題が解決されて非常に助かりました」というお言葉をいただくことができました。