千葉県八街市にお住いの方から住宅ローンが支払えなくなったため相談をしたいとのお問い合わせがあり、翌日ご自宅へお伺いをしました。
物件の徒歩圏内にショッピングセンターやコンビニ・ファミレスなどがあり市内では大変便利の良さそうな立地ではあったのですが、物件は築年20年程経過し、室内には犬を2匹飼育していて壁や建具の損傷が激しい物件でした。
依頼人であるご主人からのお話によると、共働きで住宅ローンを支払っていたが、本物件の所有者である奥さまが鬱病を患い、定期的な入院が必要になった為、住宅ローンを支払えなくなったとの事。売却をせざるを得ないことは覚悟していましたが、引っ越しをしない方法のオーナーチェンジにて売却し、家賃を支払って住み続けたいとの強いご希望でした。その他に弊社に相談をする前に弁護士に破産申立の依頼をしているとのお話でしたので、弁護士の先生にもご挨拶し今後の進め方をご説明した上で、破産申請と並行してご自宅の任意売却を弊社が仲介として進めて良いと了承頂きました。
税金も10年近く滞納をしていましたが、定期的に奥さまのお病気の件などご事情を窓口に相談に出向いて頂き少額ですが分納して頂けていた為に、任意売却にとって致命的な差押が入らずに済みました。とにかく弊社は債権者に対し、宅内の大々的なリフォームの必要性や物件のマイナスポイントを根気よく交渉する事によって任意売却しやすい金額まで導けた結果、販売活動においては1日に3組の案内が入り、その3組中3組が物件を購入したいとのお返事でした。1番最初に購入の意思を示した買主様が満額を現金で購入しオーナーチェンジによる家賃・敷金等も最もご夫婦にとって好条件を提示頂きましたので、債権者及び弁護士に報告をして数日後に契約を行うことが出来ました。
決済に関しては所有者である奥様と連帯債務者であるご主人の出席が必須でしたが、あらゆる関係機関と日程を調整して無事に決済を終える事が出来ました。今では、当初のご要望でもあったオーナーチェンジにより生活に支障のない程度の家賃により本物件に住み続ける事が出来、さらに弁護士による免責申立てにより数多くの債務からも法的に開放されたことにより、奥様のご容態もだいぶ改善され落ち着いた平穏な日々を取り戻せたようです。