福島県M様『売主が拘置所に拘留中の任意売却』
今回ご相談のM様は弊社ホームページからのご相談です。
ご相談窓口は奥様からでさっそくお電話をさせて頂きました。
内容としては罪名を申し上げる事が出来ませんが現在旦那様は拘置所に拘留中で離婚も含めて自宅の売却をしたいとの内容です。
元々奥さんの実家は工務店を経営していて旦那さんは従業員として真面目に勤務していて出会ったそうです。
収入も安定していたのでいわきに注文住宅を購入幸せに生活していましたが、その後悪い知人と知り合いネットカジノにハマり借金を繰り返し住宅ローンの滞納に繋がったそうです。
旦那さんの実父に協力を仰ぎ債権者から求められている書類取得も出来て任意売却をスタートすることが出来ました。
しかし本物件は東日本大震災で津波被害にあった方々の為に出来た区域で高台に位置して海も見え小中学校も近くにあり素晴らしいと思いきや現実はそう簡単ではありませんでした。
いざ販売を開始したところ駅まで遠い事や震災の被害にあった区域の認識を拭いきれず、福島県にある不動産会社に営業を掛けるもご紹介に至らず。
尚且つ任意売却を認めてもらえたものの今となっては注文住宅が仇となり建築費用が高額で残債がかなりあり債権者の指示価格も近隣の新築が十分購入できるほどの設定金額でのスタートで困難が予想されました。
案の定予想は的中、お客様のご紹介を仰いだ地元仲介会社からは価格を伝えた瞬間お断りされる始末、しかし弊社としても諦めない事がモットーなのでより一層販売強化しました。
同時に債権者とも幾度となく査定書等々を提出しながら交渉を重ねましたが思うように指示価格が下がりません!
そうこうしているうちに債権者から競売に着手すると通達が来ました。ただ救いは競売着手後も販売活動は継続していただけるとの事でした。
しかしながら競売ということは時間の制限が付くことです。
債権者にリミットを聞いたところ「開札の前日までなら抵当権抹消できる」との事でしたが抹消の手続きになんだかんだ3週間前後は掛かるとの事ですから実質2カ月強しかないと予想されました。
時間が無いとはいえ2カ月も時間がある考え方を変えてしつこいと言われ続けながらも債権者交渉を継続した結果何とか指示価格を下げることに成功!
とは言えただ下がったと言っても、まだ高くすぐお客様が付く価格帯ではありません。
そうこうしているうちにタイムリミットが迫り、賭けではありましたが弊社グループ会社代表に相談、一度グループ会社で購入してもらい競売という時間の制限を取っていただけないでしょうか?
と懇願した結果購入していただける事となり尚且つK様ご夫婦に残った残債を免責できる費用も控除して頂きました。
依頼者K様夫婦特に奥様からは、感謝のお言葉を頂くことが出来ました。
私も正直売主様が拘置所にいる案件は初めてでどうなるのか分かりませんでしたが何とか出来て少しホッとしました。
面白いものであれだけ買主が見つからなかった物件が時間の制限がなくなった途端、購入希望者が現れ契約決済の運びとなり、ほっと小さな胸をなでおろせました。
弊社は依頼者様の希望が必ずしも叶えることが出来ないかもしれませんが、限られた時間の中で依頼者様の希望を叶えることをモットーに決して諦める事なく最大限の力を発揮する事を心がけています。
お一人で悩まず弊社無料相談窓口、ホームページもございますので困ったときにはお気軽にご相談ください。