今回、任意売却のご依頼を受けたのは、長野県にお住いのS様。
S様は、これまで娘様とお二人で30年以上、マンションに住んでいました。しかし、体調を崩し、これまでの様に生活することができなくなり、娘様もお父様の介護の為、思うように働けず、収入が不安定になり、返済が滞ってしまいました。
それでも、定期的に年金が入ってくるため、固定資産税や管理費・修繕積立金の支払いは出来ていました。
ただ、毎月の返済も考えると将来に向け、貯金を行う事が出来ず、生活費や返済が毎月重くのしかかり、返済を数か月怠ってしまったのが、今回ご自宅の売却に至った発端です。
滞納が続き、金融機関から督促の連絡があり、体調悪化により、思うように働くことができない厳しい事情を説明したのですが、金融機関もなかなか事情を受け入れてくれず、口論になってしまうこともあり、最終的には、滞納の継続による一括返済を求められてしまいました。
この段階で、事態を重く見たS様は弊社ホームページを通じて、ご連絡を頂きました。
先ずは、S様にお話を詳しく伺い、金融機関と連絡をとり、現段階では一括返済は出来ない事を伝えました。競売での強制売却を避け、競売申立てまでに買主を見つける任意売却で進める旨も同時に伝えました。
弊社は、すぐに売却活動を開始して、現在のご自宅の売却相場では完済が厳しいことと、競売の申し立てまで半年と時間があまりないことで苦戦を強いられました。
しかし、どうにか競売申立の直前で債権者の条件を満足できる買主を見つけることができ、無事にご自宅を売却することができました。
今回の事例から思うことは、どんな事情でも住宅ローンの返済ができなくなったらまずは早めに金融機関に連絡をして事情を説明すること、そして自分だけの判断はしないことだと思います。
今回、ご自宅の売却に至ったのは高齢に伴う体調の悪化が原因で、自身では防ぎようもありまでした。しかし、日ごろから貯金など蓄え、万が一の時に備える事でご自宅の売却も防げたかもしれません。
もし、何かの事情で住宅ローンの支払いができない方やできなくなりそうな方、銀行への相談の仕方を詳しく知りたい方は、ぜひ弊社までご相談いただければと思います。