H様と出会いは当社の「いい任売.JP」相談フリーダイヤルでした。
離婚をして本人は大阪に再就職して生活していましたがローンを実際に払っていた元奥さんの支払いがきつい為、いきなり支払いを止め近くの安価な賃貸に引っ越してしまったそうです。
その後、しばらくは他から借金をして支払っていましたがもうこれ以上払っていけないどうしようという相談でした。
まず、H様の状況をくわしく聞いてみるとH様は別の方と再婚をされており、大阪の借家で奥さんとその間に生まれたばかりのお子さんと3人で生活されていました。
H様もこれから新しい家族を守っていかないといけないのですがそれぞれの債務の額を確認すると正直、これから先、返済仕切れるのだろうかと思うほど膨らんでいました。
もちろん、すぐに破産も考えられたのですがH様もそれはすぐには受け入れる事が出来ず、当社の提案としてまず、自宅に関しては任意売却で少しでも高く売却をして住宅ローンを減らしてその上でどうするか判断すれば良いのではと任意売却をスタートさせました。
H様の物件は奈良県にあり、当社は事務所を東京に構えていますからそう何度も現地に向かうことは出来ないので当社の提携会社に物件の管理及び購入希望客の内覧の立会いをお願いをしました。
H様の物件は築年数がまだ5年と新しく建物の状態良かったのですぐ売却できるかと思っていましたがこのエリアは特に新築の相場が冷え込んでおり地元の仲介業者を中心に営業活動を行いましたが具体的にはお話は入らず時間だけが過ぎていきました。
いよいよ競売の入札札期間が迫ってきたところで管理をお願いしている提携会社から「買付けを取ったから債権者を纏めてきてください。」
と連絡が入りました。
すぐに債権者に連絡をいれ価格面にて交渉しましたが否決されてしまいました。どうしても債権者への返済額が後、50万足らないのです。
しかし、買主様は出来る限りの高い金額で意思表示をしてくれたため、これ以上負担をかけるにいかず提携会社と話し合いお互いの仲介手数料を半分ずつ痛みわけすることで合意しました。
そうすることで後50万捻出することが出来、債権者様も決して満足できる回収ではなかったのですがこのまま競売で処理するよりはメリットがあると判断していただきお話しを進められることになりました。
買主様はローンを使わず現金で資金をご用意して頂けたため、書類の準備を早急に行い契約日から決済日まで7日ですべてを終わらすことができました。
これで債務額が確定しH様は破産へ決心されましたが、それでもH様の顔はけして暗いものではなく、とてもスッキリとした清々しい表情でした。
自分なりの出来る限りのことをやってそれでも返済できないのであれば、それで破産を決心しようと考えていたそうです。