物件は土地約130㎡、延床約330㎡の3階建店舗付住宅でしたが、築50年建っており雨漏りを含め老朽化が激しく建物は解体して売地として販売せざるを得ない物件でした。
さらに地区の制限で70㎡規制が掛かっていて2区画に割ることも出来ず、販売活動には苦戦を強いられることが予想されていました。
所有者は本物件にて以前は1階で店舗を構え、2・3階を居住用として使用していたのですが、数年前より経営が傾き事業借入の滞納が続き、債権者から競売の申し立てをされた頃に弊社が任意売却のご依頼を頂きました。
債権者は根抵当の極度額以上の融資を繰り返していましたが、まずは真っ先に債権者に任意売却の応諾を頂きその極度額の返済だけで応じて頂く事で話をつけることが出来ました。
競売の場合、根抵当の債権者は設定されている極度額以上に配当を受けることが出来ないのですが、任意売却の場合は極度額の範囲内か極度額は関係なく実際の残債額を対象とするのかは各債権者の意向にかかっています。
過去には残債額が根抵当の極度額を大幅に上回る金額であった為、その金額以上でないと応じて頂けないという債権者もいましたので大変な思いをしたことがありました。
同時に、販売活動に関しては当初は高額な建売を望んでいるお客様を探索するのに多少苦戦しましたが、弊社独自の幅広いネットワークを駆使した結果、評価額をはるかに上回る買主が見つかり任意売却が成立しました。
結果的には、所有者が媒介を取得した際にお手元に残してほしいと希望した金額を大幅に上回る金額をお渡しする事が出来、更に弊社で引越・産廃業者のご紹介やお子様の学区が変わらない引越先も一緒に探索させて頂きました。
そしてタイミング良く、所有者の昨年から起業した事業も順調に業績を伸ばし、理想的な最高の再出発を切っています。