任意売却最新情報

横浜市旭区F様【ビルの任意売却】買主ローン承認待ちであわや競売に!

着物を販売する会社を経営し自宅と事務所を併用した5階建てのビルを所有されているF様。
不景気の影響で販売が落ち込みビルを競売にかけられてからの任意売却のご相談でした。

早速、建物の中を拝見すると浴室等がかなり豪華な仕様となっておりF様にとって自慢のご自宅でした。
そんなことからご本人は売出価格を1億3000万で売却できると見込んでおり弊社の査定は8000万前半でしたが、ご本人の意向に沿った形で販売を始めました。

しばらくは13000万で販売進めていましたが良い反響は得られずどうしてもそのまま建物を使用するお客様よりは、賃貸用にリフォームをして収益物件として使いたいお客様が多くその反応は一つ一つが豪華すぎて横浜市旭区の相場に合わないとの事でした。

当然、収益用として採算が合わない為、最終的に8500万円まで価格を下げましたがそれでも中々前向きな回答は得られない状況でした。
競売の期日も確定してしまいとうとう開札期日まで12日と迫ったときにやっと購入してくれるお客さが現れました。

しかし、資金計画はほとんどがローンでまず融資の実行が間に合うかが全く分からない状況でした。
とにかく融資の承認確認を行いながら並行して決済日を競売開札日の二日前の6月16日に設定して見切りで各債権者に抵当権の抹消確認を取りました。
それから当然、決済日には完全に空室にして引き渡せないので買主には7月15日まで引渡猶予を了承してもらいあとは融資の承認を待っていました。

しかし、見切りで設定していた決済日の前日になっても融資承認は下りず結果、16日の決済は行えなくなりました。
それでも諦めずに決済日を開札日前日(競売取下げ可能な期日)の17日にずらしてもらうために、各債権者に何度も頭を下げてようやく17日午前11時に再設定して頂くことの了承を得ることができました。
もうこれ以上後の無い状況で融資の状況を見守りようやく承認が下りたのが16日の午後3時でした。

決済当日に、買主さんは金銭消費貸借契約を結びそのまま決済の運びとなりました。
決済は特に問題もなく進行し債権回収に来られた債権者も「もう本当は諦めていたよ。」と笑いながらおっしゃられていました。
今回の任意売却では残債務は全額返済できなかったのですが債権者の御厚意により返済の振り分けを一部変更しF様の息子さんの残債に関しては全額返済の形を取って頂きF様もほっとされていました。

決済も無事に終わり後はF様ご夫婦二人が住める賃貸も無事にきまり猶予頂いた期間内に引越を終え新しい生活をスタートされました