物件は築20年を超えるマンション8階部分で最上階なのですが駅からも遠く、間取りも50㎡余りで宅内も段差が多くリフォームもかなり必要な物件でした。
上記理由で新築当時の価格に対し現在は5分の1程度の価格で取引されている物件で過去の競売物件でも多く記録されているような案件でした。
所有者は50代男性で家族4人暮らしでしたが、ご主人だけ単身赴任で東北に一人暮らしをしていてさらに追い打ちをかけるように重い病気を患ってしまい療養中という状態でした。
そのようなタイミングで住宅ローンの滞納が始まったころに、いい任売.JPからの問合せで任意売却のご依頼を頂きました。
初めは冒頭に挙げたとおり物件的に苦戦が予想され、さらに債権者との交渉でもなかなか金額の折り合いがつかず粘り強い交渉が必要だったのですが、どうにか媒介取得後約半年の競売申立寸前で成約に結び付ける事が出来ました。
ただ、住宅ローン以外にもキャッシングやカードローンなどの多重債務もあり、任意売却後の住宅ローン残債務も高額なものが想定されていましたので、その半年の間に弁護士への債務整理のご相談にも同行させて頂き無事に受任して頂きました。
とにかく今回成約に導けた要因としては、ご家族全体が気持ちを一つに危機感を共有し早めに行動を取って頂いた点にあり、現実逃避をせず弊社からのご提案に常に耳を傾けて頂き、前向きに将来を見据えて債務整理などの手続きも進め、出来る限りのご不安を解消して頂きながらの販売活動が出来ました。
なおご家族の引越先の賃貸物件探索や内見、引越・産廃業者の手配などもお手伝いさせて頂き、現在は今まで住んでいたマンションと同規模の賃貸アパートにて新しい快適な生活をスタートされております。