所有者は自宅兼店舗としてリフォーム業を営んでいたのですが、数年ほど前より経営が傾き始め住宅ローンの返済が滞り、弊社に問合せがあったのは抵当権者から競売の申立を受け入札日まで残り1ヶ月余りというかなり差し迫った時期でした。
物件的には最寄駅から徒歩5分という好立地にあり、前面道路を挟んで某国立大学に隣接している築26年経つ5LDK+店舗の二階建戸建だったのですが、残債も残元金約3500万程の他になんと遅延損害金が膨大な約9000万程が加算され合計1億3千万を越える状態でした。
所有者はようやく自営のリフォーム業の業績が伸びてきた中で、どうしても自宅を手放したくないという気持ちが強く、オーナーチェンジによる任意売却にてどうにか月々の家賃を支払う事により住み続け、4年以内に買戻しをしたいというのが絶対的に譲れないご希望でした。
弊社に問合せがある前は十数社の任売業者にその旨を相談したそうですが、どこも相手にしてもらえずとにかく賃料については売価に対しての利回り10%以上を最低でも求められ賃料的にも見合わず、それ以前に債権者交渉の方もろくに進んでいない状況でした。
弊社は真っ先に債権者交渉を重ね、何とか3000万程で任意売却に応じて頂けるところまで導くことが出来、ようやくオーナーチェンジの方向も見えてきたのですが、とにかく時間が無い中最終的には弊社の関連会社が買主になる事により、賃料についても所有者がお支払可能な家賃で話をまとめることが出来、無事に任意売却が成立し競売を取り下げることが出来ました。もちろん弊社の関連会社で今回のオーナーになることが出来たのも、所有者の現在の事業経営状態を精査した上で数年後には十分な利益が確保出来て買戻しの方向性が確実だと経営実態をきちんと把握した事が主な要因なのですが、はっきり言って他社では恐らく将来的な目線では見てもらえないのが現状だと思われます。
短期間での債権者交渉と販売活動にて、所有者のご要望通りの展開となって無事に約2年前に競売が取り下がったのですが、そこからは所有者様ご家族の凄いところで最短で所有権を取り戻したいという気持ちがリフォーム業の仕事ぶりとして反映され、なんと4年以内の買戻し目標が今回2年を経たずしてリフォーム事業のメインバンクから設備投資融資として住宅買戻し資金を低金利にて受ける事が可能となり、今回無事に買戻しの売買契約も成立し、所有権を取り戻すことが出来ました。
所有者からはオーナーチェンジによる任意売却成立の時も同様だったのですが、今回の買戻し決済の場でも、今までの努力が実った事により感無量となったのか涙ながらに「どこからもさじを投げられ絶望的だったあの時に御社のホームページを拝見し問合せをした結果、そこから全く予想の出来なかった希望通りの展開でオーナーチェンジが成立し、本当に私たちにとっては永遠に救世主です。しかも今回買戻しの方も無事に成約出来て本当にあの時に御社に問合せしてなかったらと考えるとぞっとしますし、この2年間死に物狂いで家族一丸となって事業に取り組むことによって、今後は新たな大きな目標も出来ました。感謝してもし切れません。」という有難いお言葉も頂戴する事が出来ました。