青森県 I様『業績不振で収入減からローン滞納オーナーチェンジ希望』
青森県にお住いのI様は、仕事の業績不振から収入が減り住宅ローン等の支払いが滞るようになりました。今後の方向性を家族で話し合った結果、オーナーチェンジができるところを探すことになり、弊社サイトを見つけ問い合わせに至りました。子供が4人いて、3人がまだ義務教育を終えていないため、学区域を変えたくないという理由からオーナーチェンジを希望していました。
早速市場相場を調べ、物件査定を行いました。まだ滞納が始まったばかりでしたので、継続して返済していくことが難しかったため、いずれ期限の利益を喪失して、保証会社からの代位弁済を受けることになります。I様のお宅はまだ築8年と築が浅く、同時に残債額も相当残っていました。しかし、近隣相場からすると全額返済は難しく、任意売却の相談が必須になってくる見越でした。万が一、全額に近い返済額を求められてしまった場合、支払い可能な家賃から逆算してもオーナーチェンジは難しくなってきますので、高く購入していただける一般のお客様を探しておく必要がありました。
時は過ぎ、保証会社から代位弁済を受けた後、保証会社の担当と打ち合わせを行いました。案の定、築浅のため評価は高く、オーナーチェンジできる価格での応諾は難しくなりました。保証会社に対して、定期的に販売経過報告にて債権者の希望する価格では客がつかないと説得するも叶わず、販売価格の改訂は行われませんでした。
売却にシフトし販売を継続していましたが、具体的な話もないままに時間が過ぎていく中、ポータルサイトをご覧いただいた購入希望者から問い合わせをいただきました。販売を始めてようやく具体的に検討いただけたお客様で、お問い合わせの理由が、1件購入しようと目星をつけている物件はあるのですが、傾斜地に建てられているため地盤に不安があり、本物件は平地であるため見学して良ければ購入したいとのことでした。早々に地元の協力会社に連絡を取り、買い手のサポートとして仲介に入っていただき、本物件の内見から融資の申し込みの補助等を経由して取引に進めることができました。
ところが、無事に売買契約を締結しましたが、所有者の奥様が年度の替わる前に子供を連れて県外に引越しをし、所有者もそれに合わせて関東圏に移り住んでいました。その為、所有者は転職しており、転職して間もないため希望する休みがなかなか取れず、且つ引越で預貯金を使い果たしたため東北までの交通費すら捻出できないという状況でした。買主の協力もあり、当初予定の決済を延期する形でスケジュールを調整して、ようやく決済を完了することができました。
所有者としては、わだかまりのある自宅が売却できたことに安堵し、買主は希望する住宅を取得することができ円満取引となりました。協力会社には、買い客のローンの申し込みから始まり、売買契約の締結、残置物の撤去等を尽力いただいたことに感謝するとともに、今後、遠方取引の際の太いパイプとして、良きパートナーとなりました。人と人の繋がりを感じる取引となりました。