任意売却最新情報

横須賀市K様「充分な任売期間も競売突入、が諦めず無事成約」

物件は横須賀市内の高速道路IC出口近くに建ち、築27年目の9階建てのマンション最上階に位置していました。ただ、駅からは徒歩だと20分ほど掛かり、マンションからの眺望は良かったのですが、眼下には墓地が広がり高速道路の騒音も気になった為に、築年数から言っても成約事例で700万台にしかならない査定物件でした。

所有者は6年ほど前にリフォーム済物件として2000万程で購入したのですが、購入当時は順調だった勤務先の業績も年々悪化し、転職を余儀なくされた頃からまず税金の支払いが困難になり差押も入ってしまい、続いて管理費、そしてついに住宅ローンの滞納が始まってしまい、弊社に相談があった際にはすでに税金滞納も延滞税含め200万以上、管理費滞納も1年以上、住宅ローン滞納も半年が経っていたために、ちょうど期限の利益喪失で金融機関からサービサーに窓口が移った頃でした。実は本案件はフラットにて購入した事もあり、新債権という部類で債権者(機構)にとっては回収率が低いために交渉の中では非常に厳しい金額を求められる案件でした。案の定、弊社から500万台の査定書を提出しても売出価格は900万からのスタートを求められました。一ヶ月ごとに販売報告の際に詳細な資料を添えて提出し、粘り強く交渉した結果、新債権というシビアな案件にもかかわらず相場価格に近い700万台にて応諾頂きました。

次の関門は、上記マイナスポイントが多い本物件の販売活動でしたが、近隣販社への日々の紹介依頼営業、近隣へのチラシ配布などを精力的に行った結果、一度は購入を検討頂いた買主様を獲得したのですが、残念ながら住宅ローンの審査が通らずにお話を進められませんでした。そのうち半年間という任意売却期間が過ぎてしまい、不本意ではありましたが抵当権の実行という競売差押登記が入ってしまいました。もちろんそれでも諦めず根気よく販売活動に努めた結果、どうにか買換えの現金客に上記応諾価格でご購入頂き、無事に任意売却が成立しました。

今回の売買における債権者の控除費用として、売買価格の中に仲介手数料だけでなく税金差押解除に必要な費用や管理費滞納分も認められ、結果的には売主の希望である引越費用も売買で捻出する事が出来ました。所有者からは、「立地的にかなり販売が厳しい場所だったにもかかわらず何度も出向いてもらい、途中不安になる事もありましたが、最後まで信じて御社にお任せして本当に良かったです。」という感謝のお言葉を頂戴する事が出来ました。引越先ももちろん間取的に今までの住居よりは狭くなってしまいましたが、駅近の通勤に便利な賃貸物件に決まり、今は新生活の建て直しに向け新しいスタートを切られています。