藤沢市内の依頼者よりご自宅の件でご相談のご連絡が入りました。
ご夫婦とお子さん1人の三人家族でお住まいになっており、お子さんの学費等の支払いを優先してしまい、住宅ローンの滞納を余儀なくされ、抵当権者3社の内1社からは既に給与差し押さえも受けてしまい、今後住宅ローンを継続して支払うことが困難なので任意売却を検討したいという内容でした。
住宅ローン第二抵当と第三抵当の分はすでに半年以上滞納していて、債権者は保証会社に窓口が変わり、お電話でご挨拶した際に競売申立の準備をしているとの事でしたが、説得して数か月は任意売却での販売期間を貰うことが出来ました。
物件的には築22年経っていて宅内もペットを飼っているため損傷が激しくフルリフォームが必要で、強烈なペット臭も伴い、一般個人の方の売却では非常に困難が予想される案件でした。債権者交渉を行うと共に、一般個人向けの販売活動、さらに買取り業者にも二十社ほどお声がけをして検討してもらい、この時点での最高価格の買付を取得しましたが、債権者の応諾頂ける数字を下回ってしまいお話を進める事は出来ませんでした。その後は個人のお客さまの内見ご案内に備え、弊社もお部屋の整頓やお掃除のお手伝いをさせてもらったものの、やはり長年のペット臭や建具・フローリングなどの一部腐食などが理由でどうしても一般の方では購入意思まで至らず販売を開始して2ヶ月が経ち、今回の損切交渉相手である第二抵当権者に再度不具合箇所の画像などと共に詳細な販売報告書などを提出し、前回の買取り業者もまだ購入意思がまだある事をお話したところ、もう少し買上げをしてもらえれば可能性があるとの回答でしたので、再度買取り業者にその旨を伝えリフォームを見直しする事によって買上する事が可能となり、ついに債権者から契約を進めて良いとのお返事を頂きました。
その後は契約をして引越し先を探し、引越し先も見つかりましたが、お荷物が一般の方より多いのでご家族では梱包作業に限度があり、私も数日間夜遅くまでお手伝をして大変な思いもありましたが、引渡し前日までに空室にすることが出来て、翌日の決済も無事終えました。所有者ご夫婦との引越作業完了後にコーラで乾杯したのも忘れられない思い出になりそうです。