今回のお客様は、一部上場企業にお勤めの、年収が1000万を優に超えるお客様からのご相談でした。
都内のタワーマンションを自宅として購入後、今後の資産運用について考えなくてはならないことを悩んでいたものの、お仕事が忙しく、なかなか専門家に相談が出来ていなかった時期があったそうです。そんなときに、不動産業者から収益区分マンションを紹介され、「不動産投資のプロがいうのなら」ということで、3物件をその業者に言われるがまま購入してしまったとの事です。
収益区分マンションを購入したお客様の多くは、「将来の年金代わりになる」「節税になるので所有している間もメリットがある」「生命保険代わりにもなる」といった、業者の謳い文句を信じ、購入をします。ところが、しばらく経ってから直ぐに、想像していたメリットは得られず、むしろデメリットの方が大きい事に気づいて弊社へご相談を頂きますが、このお客様も同様でした。
弊社はご相談頂いた際、お客様が購入された経緯や、どういう説明を受けて購入を決意したのか、ということは勿論、現在の資産状況まで詳しくヒアリングした結果、最適なご提案をさせて頂いております。このお客様は、不動産以外にも株式などの資産をお持ちでした。任意売却する際には一般的には不動産ローンの滞納を行って頂くのですが、このお客様は「仕事上、信用が大切な仕事をしているので、個人信用情報に傷を付けたくない為、どうしても滞納はしたくない」とのご要望がありました。弊社はその御意思を尊重し、滞納をしない形で売却を進めるようプランをご提案しました。
ただ、新築の物件というのは中古物件の相場よりも高い金額で購入している為、残っているローンを完済する金額での売却を中古市場で叶えることはほとんどの場合不可能です。
とはいえ、物件を売却するにはローンを完済するか、抵当権抹消請求により、金融機関の抵当権を外さなくてはなりません。このお客様としては、残債が残らない形で手放し、早期の解決を希望された為、売却代金で足りない金額についてはご自身の資産から充当して頂く他ありませんでした。
株も当時はかなり高騰していました為、お客様の所有していた株式の売却も選択肢としては有力だったのですが、今後も伸びていく可能性がある事を踏まえると、機会損失にもなりかねないという事で、あまりお勧めはしませんでした。ただ、我々不動産の専門家から間違いなく言えたことは、「数年前に購入した自宅は、今が売り時である」ということは自信を持ってアドバイスできました。具体的な金額を書く事は控えますが、購入当時よりもかなり値上がりしていましたし、築年数を考えると、維持の面で将来的な不安が出始めるタイミングでした。物件の相場も細かく分析した結果、任意売却のスピード感や活動量で培った弊社のノウハウを活かせば、高額かつ早期での売却も実現可能だという確信を持ってお勧めさせて頂きました。
つまり、株式を現金化するよりも自宅を売却し、その売却益を、返済の充当に充てることをご提案したのですが、このご提案にお客様は大変感動され、是非という事で早速売却に取り掛かりました。自宅については、最初に依頼を受けてからわずか2か月で契約に至りました。契約するまでには、自宅の内見に対応したり、買主からの要望を聞いたり、役所での調査をしたりなどと色々と手間がかかるのですが、お客様の貴重な休日を無駄に浪費させないよう、最大限の努力を行った結果、内見にご協力頂いたのはわずか2日だけで済みました。
この「スピード感」と「高値での売却」を実現できた結果、その売却益を収益物件の返済に充てたうえで、お客様にある程度の金額をお残しすることが実現しました。
収益物件を購入されて後悔されているお客様は多いかと存じます。弊社では、お客様のお気持ちを大切にしつつ、専門家としてのアドバイスをすることを心がけております。
お身内の方に隠しながら、不動産をどう処分しようかとお悩みを抱えている方もいらっしゃるかと存じます。
弊社では、いろいろな視点からお客様に最適なアドバイスをさせて頂いております。
是非お気軽にご連絡頂ければと存じます。