依頼者は神奈川県にお住まいのY様。自営業で飲食店を営んでおりましたが、新型コロナウィルスの影響と持病の悪化により事業継続が難しくなってしまい、住宅ローンのお支払いや、各クレジットカード会社への支払いが滞り始めてしまいました。

各債権者からの督促の通知や連絡が頻繁に来るようになり焦りや不安の日々を過ごす中、当社ホームページを見てお問合せいただきました。

相談員による幾度もの相談、面談を経てご依頼いただきました。

まずはご希望をひとつひとつ丁寧に伺いました。

ご希望は大まかに以下の通りでした。

〇弁護士を紹介してもらい相談させてもらいたい。

 当社では複数の弁護士事務所と提携しており、弁護士事務所にて状況のヒアリングを行い、

任意売却が最適な対処である、との結論に至り、安心してお任せいただきました。

〇できるだけ近隣に引越、その費用を捻出してもらいたい

 任意売却をせず、競売で処理されてしまうと、残債も多く残り、引越代などは出ない状態になってしまいます。

競売を避け任意売却により引越代を捻出する方向性で進めていく打ち合わせを致しました。

ご依頼いただき、すぐに債権者交渉を始めました。

今回の債権者様は精査に係る時間が長く、債権者交渉に時間がかかるケースでしたが、粘り強く幾度も書類のやりとり、電話やりとりを繰り返し、十分なお引越代を捻出できるよう調整を図りました。

一方で販売活動ですが、できるだけご負担のないように、また近所にお住まいの方に知られないように配慮し、近隣にチラシなど投函したりする方法は避け、不動産業者しか閲覧のできない専門サイトをメインに、また膨大なお客様を抱えているので水面下での販売を進めました。

結果、お時間をとらせることなく最適な買主様を見つけることができました。

売買契約についても煩わしい思いを避けるために持ち回りという実際に買主と顔合わせすることなくお取引ができる方法を選択しました。

お引越先の検索についてもお手伝いしご希望通りの物件を見つけることができ、賃貸契約もサポートしてスムーズに終えました。

最終お取引の決済時には、「悩みを抱えて相談する相手もいなく、この先どうなってしまうのか不安な日々を過ごしていたが、依頼後、ほとんど何もしなくても手続きを進めてくれて無事取引が終わり、肩の荷が降りた。有難う御座いました」とお言葉をいただきました。

　Y様とは現在も時折ご連絡をとっておりますが、その後、転職もされ家族と幸せに過ごしているとのことです。

今回のお取引を通じて、相談者の多くは相談相手がいなく不安なのに何をすれば良いのか分からない、という共通点があり、そのような方々のお力になりたいと再度、思いました。