任意売却最新情報

横浜市港北区T様:融資も厳しい違反建築物件の任意売却

今回の物件は人気のある路線の駅から徒歩圏内にある共同住宅です、所有者さまは家賃収入をローンの返済に使わずご自身の生活費に使っていたため、ローンの返済が滞り抵当権者から物件を差押えられ競売の申立を受けました。所有者さまの最初の希望は、競売の取下げをしてもらいたいが売却はしたくないので良い方法がないかと言われましたが、現実的には債権者に借入金を支払う方法しかなく、売却をしないで所有者さまが借入金全額の用意が出来るはずもなく、かなり無理難題を希望する所有者さまでした。まずは、本人が置かれている現在の状況を正しく理解してもらうためにかなりの時間を費やしました。その結果、現在本人が使用している部屋をこのまま使い続けられて賃料も出来るだけ安く借りられるのであれば売却してもいいと言う考えに代わってもらいました。

並行して、物件の調査をしましたら、建ぺい率と容積率がかなりオーバーしていることはすぐに分かりましたが、なんと役所の調査で建築確認申請が出されている記録が無いので建築確認申請も出していない完全な違反建築物件でした。建築確認申請と違う面積の建物が登記されている物件は何度も見ていますが、最初から建築確認申請を出さずに建築した物件は初めてでした。競売と言う限られた時間のなかで買主を探さなければいけないと言う問題もありましたが、弊社の販売ネットワークを使い収益物件として販売を始め、何組もの購入希望の申し込みを取得しましたが、ほとんどの買希望者は、ローンを希望するため、まずはローンの承諾を貰ってもらうことが最優先でしたが、ほとんどの方が金融機関から違反物件のローン承認が出なく話を進めることが出来ませんでした。そんな中、何とかローンが出る客さまが出てきて、売主の条件に合うため契約を進めて行きましたが買主から開札の数日前に融資先からローンの承認が否認されたため、契約が白紙解約されてしましました。売主も契約が白紙解約されたため、どうするのだ、このまま競売になるのかと、詰め寄られていましたが、何とか開札一週前でも債権者が希望する売買代金を現金で用意することが出来、所有者の希望する条件で賃貸していただけるお客様を探し出し開札日ぎりぎりで契約・決済を迎えることが出来ました。

開札まで一週間と時間が無い状態でも、何とか諦めず最後まで買主を探索した結果、競売で処理されず、所有者さまが希望した条件で任意売却が出来た案件でした。

所有者さまは以前と変わらない状態で部屋を使用しており、毎日平穏な生活をしております。