依頼日2017.3.6
契約日2017.3.28
決済日2017.4.7
弊社営業が配当要求終期等の広告の閲覧をし、U様が競売にかかってしまったことを知りました。早々にお話を伺いに訪問しました。その際、後日ベテラン社員とともにより詳しいご説明をさせていただくことを約束しました。そして再訪問の際には、弊社がどんなお手伝いができるのかを懇切丁寧に説明しました。
U様は4年ほど前に大病を患い高額な医療費を捻出しなければならなくなりました。そもそも年金生活ですから、生活が苦しくなるのは必然です。そのために管理費、修繕積立金を犠牲にせざるを得ない状況に陥ってしまいました。お支払いができず困り果てた挙句、管理組合が弁護士を通して自宅を差押えたのです。溜まってしまった管理費等は弁護士費用など含めると数百万円になってしまいました。当然、預貯金で支払うことなどできず、売却をして返済する方法しか残されていませんでした。
しかし、体力的にも経済的にも、売却後に引越をするという行為は、80歳を過ぎた身体では現実的にとても厳しいのではと我々は感じました。よくよく話を聞き、方向性や選択肢をいくつか示し、U様にとって一番良いとされる方法を一緒に模索しました。その結果オーナーチェンジにたどり着いたのです。
方向性が決まってからは、管理費や税金の延滞金を考慮し早期売却を目指し、オーナー様を速やかに探し、契約から決済まで時間をかけずに執り行なうことができました。
U様は、今まで払っていた固定資産税・都市計画税、管理費・修繕積立金から開放され、その代わりに、ご自身たちが支払いできる可能額を家賃として払っていくことになりました。
これで、今まで通えずにいた通院もできるようになると本人も大変喜んでおりました。
当方も、もし引越を選択していたらと考えると、引越そのもの重労働もさることながら木造アパートの場合、入居後の外階段や隣住戸の物音、話し声など今までの静かな環境とはかなり違う変化に対応しなければならなくなるわけですから、気の休まらない月日が何ヶ月も続いていたと思います。
U様の笑顔を見て、ついこの間までの困窮した状況の改善からその後の平穏な生活まで、先を見越したアドバイスとそのお手伝いができたことを実感しました。同じように困っている方のためにもこの経験を生かしていきたいと思います。