物件は築２４年のマンションで２階部分角部屋、最寄駅からは徒歩１５分という立地条件でしたが、致命的なことに北向きのバルコニーで、さらに角部屋にもかかわらず西側の窓側がすべて近接しているスロープに日照が遮られていて、とにかく日照が悪く販売活動に苦戦することは予想された物件でした。

所有者である４０代男性と元奥様は共有者となっていましたが、すでに離婚され両名とも引越済みで空室状態だったため、購入希望者の案内はスムーズに行えました。

所有者からは住宅ローンの滞納が始まったころに弊社の「いい任売．ＪＰ」のホームページからお問い合わせ頂き、ご依頼を頂いた際のご希望はとにかく競売を回避し、任意売却によって税金滞納分と、法的措置目前だった滞納管理費の完済、そして残った債務の両名の破産弁護士費用を捻出する事でしたが、額が高額だったため上記物件の悪条件もあり、任意売却はかなり困難が予想されました。

弊社は真っ先に住宅ローン抵当権者２社と粘り強く交渉を行い、二番手をハンコ代で応諾頂き、半年間の任売期間をフルに利用し弊社の交渉ノウハウを駆使した結果、任売応諾価格をかなり減額する事が出来、競売申立前に無事に購入者が見つかり任意売却が成立しました。

その間、所有者である元夫婦の両名に何度もお会いしご連絡を交わした結果、当初は全く言葉を交わしたり顔を合わせるのも嫌がっていたお二人でしたが、同じ一つの目標に向かって御協力頂いたり、元奥様が引き取ったお子様の話題を中心に色々会話が弾んで、かなり関係性も修復されたように感じました。

任意売却も、所有者が当初希望されていた通りの結果となり、

「本当にエスカレードさんに依頼して良かったです。是非、これからも色々な相談に乗って頂きたいと思います。私たち二人にとって忘れられない出会いとなりました。本当に有難うございました。」

との有難いお言葉まで頂き、感無量となりました。

今は残った無担保債権の法的整理に向けて弊社顧問の弁護士と話を進めています。