任意売却事例

群馬県Y様『体調不良・無職・住宅ローン問題の中で起きた突然の出来事 依頼者様の想いを引き継ぎ、ご家族の未来へつなげたケース』

今回ご相談いただいたお客様は、離婚後お一人で生活されており、体調を崩され現在は無職という厳しい状況に置かれていました。

20年間勤めていた工場を病気のため退職し、失業保険で何とか生活されていましたが、住宅ローンの支払いまでは難しく、売却を希望されてのご相談でした。


■ 相談当初の状況

お話を伺った時点での状況は以下の通りでした。

  • 住宅ローン滞納はまだ1ヶ月

  • 無担保の借入はなし

  • 固定資産税などの滞納もなし

  • 早期売却を希望

一方で、大きな問題もありました。
住宅ローン契約後に リフォーム費用として500万円の追加融資 を受けていましたが、実際にはリフォームを行わず、生活費などに使ってしまったとのことでした。
このことが離婚の一因にもなっていたそうです。

以前、複数の任意売却業者に相談されたものの「信頼できない」と感じ、最終的に弊社ホームページをご覧になりご相談いただいた経緯でした。


■ 調査の結果、非常に厳しい債権者であることが判明

事前調査を行ったところ、住宅ローンの保証会社は
「原則、全額完済以外は応じない」
という非常に厳しい方針を持つ債権者であることが分かりました。

この点を正直にお伝えし、

  • 買取業者の査定では全額返済に届かないこと

  • 現時点での任意売却は現実的ではないこと

をご説明しました。

「体調が回復したら仕事をして返済を続け、残債が減ってから売却する」という選択肢も提案しましたが、闘病明けの身体では就労は難しいとの判断から、最終的に 滞納を続ける選択 を取られました。


■ 厳しい条件の中でも、依頼者様と二人三脚で対応

依頼者様のご希望を尊重し、完済を前提とした価格で販売活動を行いましたが、やはり価格が高く、問い合わせはほとんどありませんでした。

それでも依頼者様は、

  • 毎週の定期連絡に必ず応じてくださり

  • 現実を理解したうえで、競売も覚悟されていた

非常に誠実な方でした。


■ ある日突然、連絡が取れなくなり…

ある週の定期連絡の際、初めて連絡が取れなくなりました。
病院に行かれているのだろうと様子を見ていましたが、不通状態が続き、訪問を検討していた矢先、知らない番号から電話が入りました。

それは 離婚された元奥様からの連絡 でした。

内容は、
依頼者様がご自宅で急逝され、警察から連絡があったというものでした。
室内に弊社の名刺があり、連絡をくださったとのことです。

突然の知らせに、担当者としても大きな衝撃を受けました。


■ ご家族の意思を引き継ぎ、相続・売却をサポート

元奥様から、

  • 相続登記

  • 売却活動の継続

  • 早期売却

を希望され、相続人である娘様名義で媒介契約を締結。
改めて売却活動を開始しました。

結果として、依頼者様には 団体信用生命保険(団信)が適用 され、住宅ローンは全額完済となりました。

相続登記も滞りなく完了し、複数の買取業者の中から 最も条件の良い業者へ売却 することができました。


■ 売却資金は、娘様の未来へ

相続された娘様は、来年私立高校への進学が決まっており、将来は大学進学も希望されています。

今回の売却で得られた資金は、
娘様の教育費・将来のために使われる予定 とのことでした。


■ 担当者として忘れられない、学びの多い事例

今回のケースは、担当者個人としても初めて経験する出来事であり、非常に重く、同時に多くの学びを得た案件でした。

不動産の問題は、
人生・家族・未来と深く結びついている
ということを改めて痛感させられました。


■ 最後に

弊社は、依頼者様のすべての希望を必ず叶えられるとは限りません。
しかし、

「限られた時間の中で、依頼者様とご家族にとって最善の結果を目指す」

ことを何より大切にしています。

一人で抱え込まず、どうか早めにご相談ください。
無料相談窓口・ホームページから、いつでもお待ちしております。

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