任意売却事例

茨城県K様『他社に任せた結果「競売寸前」へ。 限られた時間で任意売却を成功させ、異例の引越費用まで確保したケース』

今回ご相談くださったK様は自営業を営まれていましたが、今年度の業績が大幅に悪化。
収入が激減し、住宅ローン返済が滞り、ついに 債権者から「一括返済通知」 が届いてしまった状態で当社へご連絡をいただきました。


■ 「一括返済通知」の先にあるのは“競売”

当社には、同様の状況でご相談に来られる方が少なくありません。

  • 「まだ大丈夫だろう」

  • 「払いたくても借りられない」

  • 「借りられても返す見込みがない」

  • 「頼る人がいない」

こうした理由で状況が悪化し、気づけば競売寸前まで追い込まれてしまうケースが数多くあります。

競売はご存じの通り、
市場価格を大きく下回る金額で売却されてしまい、生活再建が極めて困難になる
非常に厳しい手続きです。

だからこそ、
「競売開始決定」までの短い期間でどれだけ動けるかが勝負
なのです。


■ K様の状況を整理すると、非常に厳しい条件が並ぶ

ヒアリングと債権者への確認を踏まえ、以下の事実が判明しました。

【K様の状況】

  • 住宅ローンはすでに 3ヶ月滞納

  • 奥様が連帯債務者のため迷惑をかけたくない

  • 夫婦関係の事情で 離婚を前提に売却したい

  • 少しでも高く売却したい

  • 「競売」は絶対に避けたい

【債権者の状況】

  • 任意売却単独では認められない

  • “競売手続きと並行” であれば検討可能

【物件の状況】

  • 築10年前後の戸建

  • ペット臭・タバコ臭が強く、室内はフルリフォーム必須

  • 清掃が行き届いておらず、庭も雑草が生い茂る状態

これらを踏まえ、当社で査定を行い、競売時に裁判所提示が予想される価格も算出しました。


■ しかしK様は「現地に近いから」という理由で別業者を選択…

実はK様は当社と同時進行で、
もう1社の不動産会社にも相談されていました。

その会社は「現地に近い」という理由で選ばれ、
当社は一旦サポートから外れる形に。

もちろん、地元に詳しいというメリットはありますが、
K様の状況下で必要なのは
任意売却の専門知識と債権者交渉力」 です。

その点を懸念しつつも、
K様の意向を尊重し、当社はいったん身を引きました。


■ 案の定、他社の売却活動は不適切だった

念のため業者間サイトで物件情報を確認すると、
相場より明らかに高すぎる価格で販売が開始されている 状態でした。

「このままでは競売一直線だ…」
と心配していたところ、約3ヶ月後、K様から連絡が。

「債権者から連絡があり、売却が全く進んでいないと言われました…。
相談に乗っていただけませんか?」

債権者から伝えられた内容は以下の通りでした。

  • 他社が「まともな売却活動をしていないのでは?」

  • 最初の連絡以降、業者から債権者へ全く連絡がない

  • まもなく「競売開始決定」が出る

ついにK様は

「一度お断りしたのですが、御社でお願いできませんでしょうか…」
と当社へ相談し直されました。


■ 残された時間はわずか。当社が本気で売却に着手

すぐさま販売戦略を立て、
地元不動産会社・近隣エリアの業者も巻き込み本格的に販売開始。

当社査定額を基準に価格設定を行い、内見対応を開始しました。

初めて内見した買主候補からは、

「想像以上に室内状態が悪いですね…」

という声もありましたが、
築年数やK様の資金状況を踏まえると、
・解体して新築
・現況のまま購入
のいずれかが妥当であり、
現況有姿で購入してくれる買主探しに集中 しました。

そしてK様も積極的に協力してくださった結果、
ついに現況のまま購入してくれる買主を確保。


■ さらに“異例中の異例”で引越費用の確保にも成功

任意売却の最終局面では、
債権者が「引越費用を認めるかどうか」が大きな分岐点になります。

今回、K様は

  • すでに滞納3ヶ月

  • 離婚問題

  • 債権者との交渉が難航していた過去
    という厳しい状況。

しかし当社がこれまで築いた信頼関係により、
債権者から引越費用を認めてもらうことに成功

これは通常ではほとんど得られない譲歩であり、
担当者も感動するほどの成果でした。


■ 結果:競売回避・引越費用確保・任意売却成功

こうしてK様は無事に競売を回避し、
任意売却を成立させることができました。

K様からは最後に、

「本当に助かりました。
引越費用まで確保していただけるとは思っていませんでした。
やっと人生を立て直せそうです。」

という言葉をいただきました。


■ 教訓:任意売却は“専門会社でなければ扱えない”

今回の件を通じて改めて感じたことは、
任意売却は一般の不動産会社では扱いきれない
という現実です。

  • 債権者との交渉

  • 適切な価格設定

  • 競売スケジュールの把握

  • 引越費用の確保

  • 売主の事情に寄り添った対応

これらを総合的に行える会社でなければ、
お客様の人生を守ることはできません。

当社は「確実に状況を把握し、最短で解決へ導くプロ集団」として、
今後も多くのお客様を支援してまいります。

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