任意売却事例

群馬県 T様『病気による車いす生活とローン滞納の危機から、市営住宅での新しい生活へ。』

住宅ローンでご自宅を購入し、ご家族と生活されていたT様。しかし、突然の病気で倒れ、一時は寝たきりの状態に。リハビリで杖を使えば歩けるほどには回復されたものの、基本的には車いす生活となり、仕事に復帰することが難しくなってしまいました。

その状況の中、家族からも支援を得られず、住宅ローンの返済も困難に。
将来への不安を抱える中、インターネットで情報を探され、当社のホームページをご覧いただき、お問い合わせくださいました。


■ まずは現状の整理と今後の生活を一緒に検討

T様とは、まずお会いして状況を詳しく伺いました。

  • 今後どのような生活を送りたいか

  • どこに住むのが安心か

  • 今のご自宅はどの程度で売却できるのか

これらを丁寧に確認し、同時に売却査定も行いました。

生命保険が降りる可能性もあり、その動向も踏まえて販売活動を進めましたが、結果として保険金は受給できないことが判明。
そこで、任意売却に向けて債権者との交渉を開始しました。


■ 相場より高い査定額でも諦めず交渉を継続

債権者から提示された売却希望額は、近隣相場より高く、一般募集を開始しても問い合わせがゼロの状況。
そのため当社では、

  • 地元の不動産会社

  • 買取専門業者

  • 投資家

などへ幅広く営業を行いましたが、提示額との乖離が大きく、なかなか成約には至りませんでした。

それでも諦めず、債権者と価格交渉を繰り返し、少しずつ価格の引き下げに成功。
並行して営業活動を強化し、徐々に買主候補が現れ始めました。


■ 車いす生活のT様のため、ケアマネジャーと連携し住み替え先を確保

候補者の中から、条件の良い買主を確保することができましたが、
T様の新しい住まいをどうするかという大きな課題が残っていました。

T様のケアマネジャーとも打合せを行い、

  • 身体が不自由でも住みやすい市営住宅がある

  • しかし「住宅を所有している状態」では市営住宅の申込ができない

  • 売買契約を締結しても、移転登記が完了するまで申請が不可

という問題が判明。

そこで、
売却 → 登記完了 → 市営住宅へ申請
の流れを確保するため、

一時的に介護施設へ入居 → 移転登記完了後に市営住宅へ申請
という段取りを整えました。

これはT様・ケアマネジャー・当社の三者で綿密に打合せを重ねた結果です。


■ 買主の住宅ローン問題も当社がサポートし成約へ

買主候補は条件は良かったものの、

  • 都内在住で地方の物件を購入

  • 契約社員のため審査が厳しい

という理由で、事前審査が通りませんでした。

そこで、当社から適切な地方銀行の住宅ローンをご提案し、無事に審査通過。
成約へ進めることができました。


■ 引っ越し・残置物撤去も当社でサポート

T様は身体のご負担から引っ越し作業が難しく、またご予算も限られていました。
そこで当社にて、
低価格で対応できる業者を手配し、

  • 残置物撤去

  • 引っ越し作業

  • 決済日に間に合うスケジューリング

を一括してサポートいたしました。


■ 引渡し当日、T様からいただいた言葉

決済当日は、当社スタッフがT様の送迎も担当。

最後にT様から、

「最後の最後まで本当に面倒を見てくれてありがとう。
ローンの悩みも解決し、市営住宅での新しい生活がやっと始められます。」

と、涙ぐみながら感謝のお言葉をいただきました。


■ 担当者より

病気や障がいにより生活が一変してしまうケースでは、
住宅ローン返済が難しくなるだけでなく、住み替え先の確保も大きな課題になります。

T様のケースでは、
「任意売却」だけでなく、
「介護施設→市営住宅」の住み替えスケジュールの組立てや、
「買主のローン支援」「引っ越し・残置物のサポート」まで、
トータルで関わる形になりました。

結果的に、T様が安心して新しい生活を始められる環境を整えることができ、大変嬉しく思います。

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