今回のご依頼者様は福島県のI様からです。
遠方なので先ずはお電話でご挨拶をさせて頂きました。
ご希望は売却です。
既に競売が進んでいてご依頼を受けた時には執行官と鑑定士がご自宅を調査に来ていたとの事で猶予期間は2カ月程!と予想され、かなりタイトなスケジュールと気を引き締めたことを思い出します。
ご依頼を頂戴した旦那様は別居中との事で勤務先近くのアパートに、物件には奥様と20歳の長男さん(4年制度専門学校の2年)次男さん(高校2年)三男さん(中学3年)4人で住んでいて、
現在離婚調停中、尚且つご夫婦での共有物件と聞き経験上難航する様な気がしました。
先ずは依頼者様である旦那さんからお話を聞きました。
旦那さんは元自衛官で高校卒業と同時に入隊して55歳で早期退職、ご本人が言っていましたが結構な額の退職金を頂いたそうです。(通常に住宅ローンを返済継続していれば完済できる金額だったそうです)
なのに何故?現在に至ったのか?
ご本人曰く、随分前から夫婦仲は冷め切っていて退職した事も奥さんに言わず!
詳細は記すことが出来ませんが、なんと「退職金は5年間で全て使い果たし尚且つ無担保ローン数社からも借入をして住宅ローンの滞納に繋がり競売になってしまった」と聞いて驚愕したことを覚えています。
正直怖かったのですが共有者である奥さんからもお話を伺いました。
当たり前ですが2時間強旦那さんの愚痴でした。
言いたくはありませんがご依頼者である旦那さんは上記に記した通りの方で、奥様は一番お金のかかる息子3人を育て上げるまでは任意売却後の残債に関しても少しずつ債権者に支払って行きます!強い信念を持った方でした。
(奥様から聞きましたが旦那さんは任意売却後免責(破産)を受けるとの事でした。なので自ずと残債は奥様が背負うことになります)
本来であれば依頼者である旦那さんからの報告を受けるべきことでしたが奥様より1番大切な事をお聞きできました。「2カ月ほど前に裁判所から執行官と鑑定士が臨場しています」と聞き更に驚いたと共に時間との勝負!と感じました。
早速債権者交渉と共に販売活動も開始しました。
築年的にも新しいですし買主を探すにはさほど時間はかからないであろう!と甘い考えでいたところ、接道が良くない事と新幹線が近くを通過することでの騒音、子育てと奥様お一人での収入で生活だったため宅内状況がかなり悪く一般のお客様を探すにはかなり難しい状況でした。
よって安くなってしまいますが買取再販業者に焦点を絞り販売活動を強化しました。
しかしこれが上記に記した理由で買取業者も見つからず!安易に考えていた自分を責めました。
そうこうしているうちに、ついに競売の入札、開札期日が決まってしまいました。
債権者の方は決済日のリミットは開札日の2営業日前、債権者の応諾できる金額の買主を決めるのが決済予定日の3週間前とかなり高いハードルを課せられました。
買主を探すことと同時進行で毎日毎日債権者交渉を重ね債権者の応諾金額を現在購入検討の買取再販業者様の価格まで下げることに成功!
「契約」「決済」が出来る事になっても遠方によりどうしても依頼者夫婦の協力なしでは成立しません。
ほぼ毎日の様にご夫婦と連絡を取りあいご協力していただいた結果何とか無事に奥様親子のお引越し含めて「契約」「決済」を執り行うことが出来ました。
旦那さんからは口頭でのお礼を頂きましたが、奥様からはお手紙を頂けたので一部抜粋させていただきます。
【2月からお世話になり、ありがとうございます。このスピードで解決するのはやはりプロフェッショナルですね!!
福島まで足を運んでいただき、本当にありがとうございました。
涙をこらえましたが…
〇〇さんとの出会いは一生忘れないです。本当に感謝です。】
上記のようなお言葉を頂けると苦労や疲れが吹き飛び、またこれからご相談していただいた方々への活力となります。
弊社は依頼者様の希望が必ずしも叶えることが出来ないかもしれませんが、限られた時間の中で依頼者様の希望を叶えることを大前提に決して諦める事なく最大限の力を発揮する事をモットーにしております。
お一人で悩まず無料相談窓口、ホームページもございます。困ったときにはお気軽にご相談ください。