長距離運転手をしておりましたが、体調を崩し入退院を繰り返す状態となり、長期期間休職を余儀なくされる状況になってしまい、住宅ローンの滞納を始められました。
不安な日々を過ごす中、当社のホームページをご覧いただきお問合せを頂きました。
面談させていただき、じっくりとご不安の胸の内を聞かせていただき、ご希望をヒアリング致しました。
対象不動産は現在空家となっており、荷物が非常に多いこと、また過去に漏水があり、補修をしていないこと、2階のバルコニーが剥離しており、売れるのか非常に心配である、また債権者から頻繁に連絡が来ることが苦痛という内容でした。
早速、債権者に連絡して任意売却の意思を伝えました。
債権者の多くは、未収債権があり、回収が進まず、かといって競売を申し立てるのには費用と時間がかかるため債務者に頻繁に連絡しますが、任意売却の申し出をすることで、回収の可能性、見込みが立つので債務者への連絡は減少します。
それによりご依頼者様の心的な負担は軽減することになります。
厳しい債権者ではありますが、粘り強く交渉を行っていきました。
販売については上記のような状態であったとしても購入が可能な業者複数社を物件に案内して、購入希望の意思を頂き、売却先が見つからずに結局競売になってしまう、という最悪の事態をまずは回避した上で、少しでも条件の良い買手をじっくりと探していきました。
程なくして、販売金額の満額で購入したいという個人のお客様を見つけることができました。
更に、物件にある大量の廃棄物を撤去すると非常にコストがかかってしまうため、
買主様と交渉し、残置物をそのままの状態で引渡す条件で調整を図りました。
契約においても、I様のお身体の状態を考え、買主様と対面する形ではなく持ち回りという形で行いました。
最終決済日では、あの状態の家が売れるとは信じられない、債権者からの督促に日々眠れない日々を過ごしていたが肩の荷が下りたような気持ちです、とおっしゃっていただきました。
現在は、リハビリをしつつ、再就職先も見つかったという嬉しいご連絡をいただいており、現在でも関係は継続しております。