今回、任意売却のご依頼を受けたのは、愛知県にお住いのK様。
K様は、数年前に当時お住まいだった福岡県に新築を建て、ご家族と一緒に順風満帆に居住しておりましたが、ある出来事によってご自宅を売却しなければならない事態となりました。
K様は自営業でこれまで建設関係のお仕事を行っていました。しかし、2020年のコロナウイルスの影響を受け、仕事が無くなり、収入が減ってしましました。
それまでは、仕事も順調で収入も安定していました。ただ、収入がなく、生活費や返済が毎月重くのしかかり、返済を数か月怠ってしまったのが、今回ご自宅の売却に至った発端です。
他にも、事業がうまく行かなくなったことで、生活もすさんでしまい、奥様とも離婚する事になってしまいました。
滞納が続き、金融機関から督促の連絡があり、コロナウイルスの影響で収入が厳しい事情を説明したのですが、非常な金融機関はなかなか事情を受け入れてくれず、口論になってしまうこともあり、最終的には、滞納の継続による一括返済を求められてしまいました。
この段階で、事態を重く見たK様は弊社ホームページを通じて、ご連絡を頂きました。先ずは、K様にお話を詳しく伺い、金融機関と連絡をとり、現段階では一括返済は出来ない事を伝えました。競売での強制売却を避け、競売申立てまでに買主が見つける任意売却で進める旨も同時に伝えました。
弊社は、すぐに売却活動を開始して、現在のご自宅の売却相場では完済が厳しいことと競売の申し立てまで半年と、時間があまりないことで苦戦を強いられましたが、どうにか競売申立の直前で債権者の条件を満足できる買主を見つけることができ、無事にご自宅を売却することができました。
今回の事例から思うことは、どんな事情でも住宅ローンの返済ができなくなったらまずは早めに金融機関に連絡をして事情を説明すること、そして自分だけの判断はしないことだと思います。
今回ご自宅の売却に至ったのはコロナウイルスの影響による経済的理由で、自身では防ぎようもありまでした。しかし、日ごろから貯金など蓄え、万が一の時に備える事でご自宅の売却も防げたかもしれません。
もし、何かの事情で住宅ローンの支払いができない方やできなくなりそうな方、銀行への相談の仕方を詳しく知りたい方は、ぜひ弊社までご相談いただければと思います。