ご依頼者様は愛知県半田にお住まいで医療従事者のH様。母子家庭でお子様の学費が収支を圧迫するなか住宅ローンのお支払いが苦しくなり、滞納をはじめ不安な日々を過ごす中、3か月程の滞納をされた頃、当社のホームページをご覧になりご相談いただきました。まずは状況の確認とご希望を詳しくお聞きしました。
H様のご希望はお子様の大学進学の伴う諸費用やお引越費用としてできるだけ多くの資金を任意売却により捻出することでした。
滞納を続け任意売却せずに競売となってしまうとお手元の資金を捻出することができなくなってしまうため任意売却を強く希望されておりました。
ご依頼いただいた後は債権者に迅速に連絡し、煩わしい債権者とのやりとりをなくし、ご依頼者様の負担を軽減するためにすべての交渉を当社で行いました。
滞納したまま放置していると債権者は競売に着手しますが、多くの債権者と任意売却実績が多いため当社が任意売却を申し出ると、競売の着手を猶予してもらえ、半年間の販売期間を設けていただけました。
また当社が東京の業者であるため遠方でも任意売却を進めていけるのかご不安があったご様子でした。当社の案件数の半数以上が関東圏ではない遠方の物件でありながら実績が多数ある背景には全国各地に販売協力してくれる業者のネットワークがあること、債権者とのやりとりの多くは電話や郵送によるものが多いことをご説明し、安心して任せて頂きました。
販売・交渉を進めていく中、大きな社会現象としてコロナウィルスの流行が発生しました。販売の動きは一時的に著しく鈍化しました。
非常に大変な事態ではありましたが、その現象を逆手にとり債権者交渉で優位に立つことができました。
またコロナウィルスの影響が緩和されはじめ買手側の購買意欲がリバウンドし高まった瞬間にお客様を見つけ契約まで結びつけることができました。
お引越の際、滞納をしており信用情報に傷がついているため賃貸の審査が通るのか非常にご不安でしたが、審査が通りやすい保証会社のあっせんまでお手伝いし、ご希望の賃貸先を見つけ無事お引越が完了しました。
契約から最終お取引が完了するまでの債権者や司法書士、買主様とのやりとりも当社の方でできるだけ代行し、H様のご負担を極力減らすよう努めました。
お取引完了後は、任意売却で得たお手元の資金をお子様の大学費用に充当することができ本当に良かった。大きな価格の物件でもないのにずっと気にかけて迅速に動いてもらって有難かった。仕事が忙しく売却に対し協力しにくいため、任意売却を円滑にやっていけるのか心配だったが殆ど自分自身が何もしていないのに進んでいったため、非常に助かったとおっしゃっていただきました。
取引が終わったあとも、時折ご連絡をいただき、お子様の大学の入学式に親子で素敵な笑顔をしているお写真をお送りいただきました。お客様の明るい未来へ進むお手伝いができたことを心から喜べた瞬間でした。