任意売却最新情報

宮崎市K様「大手金融機関の原則を覆す交渉術」

本物件は宮崎市内でも郊外に位置する築10年の比較的築浅の木造平屋建で、市街化区域ではなかった為に建築基準法上の様々な制限には該当しない物件でした。立地的に、ファミリー層には建物面積的にも需要は少ない物件だったのですが、太陽光パネルを後付していて、売電のメリット的には築10年経っていたのでさほど恩恵は享受出来ませんでしたが電気代が抑えられるエコ物件でした。

所有者は転職して起業してしまった事により収入が不安定となってしまった事が今回の住宅ローンの滞納のきっかけになってしまったのですが、とにかく猛烈に忙しい日々を送りながら何とか前向きに家族を守ろうと必死で、弊社への媒介締結の際の希望はOC(オーナーチェンジ)にて本物件に引き続き住み続ける事でした。

ただ、比較的築浅の物件だったにもかかわらず、宅内に犬を多頭飼いしていた為に、壁や建具・床などに損傷が激しく、さらに致命的なことに太陽光発電システムのローンも残っていて、しかもその名義が前職場の社長名義で会った為に、今後のローン返済や名義変更手続きも誓約書を作成するなど煩雑なやり取りが必要な状態でした。

債権者の方も某債権回収会社でかなり任意売却には厳しい部類に属していた為に、もちろん弊社も全力で債権者交渉に取り組んでいたのですが、どうしても任意売却しやすい金額まで導くのに時間を要し、ついに相場に近い金額に結び付いた時には競売の申立期限に迫っていました。ギリギリのタイミングでアットホームのサイトより現地周辺の個人の方から問合せがあったのですが、弊社はご存じの通り関東と大阪に拠点をおいていて、遠方のお客様からの直接の問合せには現地の販売協力を頂いている仲介会社にご紹介し内見などを調整して進めていく事になりました。

上記のように立地的にも物件的にも難が多い物件ではあったのですが、運良く一回目の内見のお客様で購入申込に至ったのですが、そこからまたハードルが待ち構えていて、一旦は応諾して頂いていた金額が競売の申立直後にはどうしても裁判所の申立費用分が上乗せされてしまい、それでも何とか買主様にご理解いただき買上に成功しました。ただ、どうしても所有者の当初のOC(オーナーチェンジ)での投資家からの問合せは所有者の支払い可能賃料が見合わず、今回の買主様は引越前提の実需目的でしたので、売主様にこのまま競売で処理されてしまった際には最終的に低い金額で落札されてしまい残債額も多く残り引越費用の捻出も出来ないデメリットを詳しくご説明し、今回のお客様で進めさせて頂く了解を取り付けることが出来ました。

ただ、更にここから第二弾のハードルが待ち構えていて、今回の買主様はどうしても全期間固定金利のフラット35での融資しか考えていなく、本来はフラット35の場合、融資条件として、不動産に差押が入っていた際にはその解除がされてからでないと融資が実行できないという条件が付いていました。最終的にはあらゆる手段を講じ、その金融機関には任意売却の特性(債権者の応諾価格にて決済当日に実行金額のうち債権者配分額が着金確認後同日に差押解除に至る)を説明し、その裏が取れる書面や機構本部宛の上申書も私の方で作成・提出する事によりその原則論を外すことが出来、最終的に見事任意売却が成立しました。このように弊社はどのような局面でも決してあきらめることなく、不可能を可能にさせ挑戦し続ける社風です。是非、現在住宅ローンの件だけでなく不動産債務の件でお悩みな方は、諦める前にまずは弊社にご相談頂きますことを心よりお待ち申し上げております。