任意売却最新情報

兵庫県M様「マンション購入後、想定外な支出増の末」

今回のご依頼主は30歳代女性のM様。M様は築33年の3LDKの最寄駅から徒歩18分の場所の閑静な住宅街にあるマンションを購入され旦那様とお子さん2人とお住まいでした。賃貸物件を探していた当時、不動産屋から賃貸より物件を購入した方が毎月の固定費は安くなると言われ返済の事も特に深く考えず物件を購入されたそうですが、ふたを開けてみれば毎月のローン返済は安いもののその他にかかってくる管理費や固定資産税を計算すると探していた賃貸物件の賃料相場と比較すると割高になってしまい当初想定していた金額より毎月の固定費が高くなってしまったそうです。それでも払える範囲内でしたので自分の所有物件ができたと気持ちを切り替え生活スタートされました。それから数年後、新たにお子さんを授かった事を機に仕事を抑えなければいけないので当然収入が減ってしまいます。そのタイミングで旦那様が諸事情により仕事を辞める事になり深刻な事態に陥ってしまいます。元々あまり貯蓄が多い訳ではありませんでしたのでこれまで支払いできていたものが払えなくなり滞納が続き、とうとう債権者から一括での返済を求められてしまう事となります。そんな状況の中、いい任売.jpのHPから弊社へご相談頂きました。M様のご希望は毎月の収入が減ってしまったので今より毎月の支払いを抑える為に安い賃貸物件に引越して生活をやり直したいという事でご依頼を頂きました。

任意売却の際は債権者から売買金額の同意を得なければなりませんので、まず債権者の意向を確認しました。すると債権者から提示された売買応諾金額は本物件の相場価格を大きく上回るもので、とても任意売却が成立するような価格ではありません。このままでは適正価格で販売を目指す任意売却の趣旨から外れてしまい最悪競売になってしまいます。債権者には査定書や定期的な販売報告を重ね適正価格での販売を求めましたが一向に態度が変わらず販売している価格が高い為、お客様からの反響もまったくありません。数か月間に及び債権者と交渉を重ねていきましたが債権者の態度は軟化せず、とうとう競売の申立をされてしまう事になります。競売の申立となると状況に関わらず進行していきタイムリミットが設定されてしまい時間に限りが出来てしまいます。それでもどうにか任意売却を纏めるべく諦めずに交渉を重ねていきました。競売に移行した事によって裁判所から物件の評価額が記載された書類が発行され、それによりいかに債権者が求める金額が高いのかという事が証明されここに来てようやく売買応諾価格を適正な価格に導く事ができました。しかし、その時点で競売まで残り1ヶ月を切っており時間は切迫している状況でした。価格を新たに販売活動を精力的に行いますが、築33年経過している中古マンションの反響は乏しく時間だけが過ぎて行きます。一般のお客様に拘らず法人のお客様へ営業をした所、数十社いた中の一社からお声を掛けて頂き室内を案内、その後購入の申込みを頂く事ができました。債権者と買主様のご協力のもとあまり時間は残されてはいませんでしたが、契約を締結させて頂き決済を迎える事ができました。M様はお引越に支払う費用も手元にありませんでしたが債権者と買主様にご相談をさせて頂き、引越費用のご協力もして頂くことができご希望の賃貸物件にお引越しする事ができました。

 

M様は決済が終わった後、お引越しされた場所でお会いさせて頂きましたが相談した時には見られなかった笑顔が戻り心機一転新しい生活をスタートされていました。