去年の年明けまだ世間がお正月気分の中、当社のフリーダイアルに一本の電話相談が有りました。
「私の知人がローンを5回滞納している。このままにしておいたらどうなるの?」
と相談が有りました。
詳しく状況を伺うと去年から無担保債権により給与を一部差し押さえられた事によって住宅ローンを滞ってしまったそうです。
ご本人は体調も悪く仕事も休みがちになり、もうどうでもいいとかなり投げやりになっているとの事でした。
「このまま6回目の滞納を迎えそのままにしておくと代位弁済後にそのまま競売の手続きに入られてしまいますよ。今のうちに銀行にせめて売却の意思表示をしておけば代弁弁済後、任意売却期間を与えてくれてそれで売却が出来れば引越代ももらえますよ」
と説明しました。
その女性は「分かりました。」と説得してみるということで一度、電話を切りました。
その翌日、心配になって私からご連絡させて頂くとその知人女性は昨日、電話の後、話をしたが本人は全く聞く耳を持たなかったというのです。
知人女性も少し疲れた様子で私もどうでもいいかなと疲れた様子でした。
このままで当然、良い訳もなく少し時間を空けましょうとこちらから提案しました。
6回目の滞納日が1月26日でしたからその日に私から連絡しますと約束して電話切りました。
それから2週間後、1月26日に私から女性に連絡をするといきなり
「明日時間が有りますか?」
と質問がありました。
前回、電話してからずっと説得していてくれていて、それでやっと本人が話だけでも聞いてみると言ってくれたそうです。
早速、翌日に現地を訪問し何度もこのままだと競売になってしまうのですよと説得しました。そうしていくと本人もやっと今の状況を理解して頂き、そのままご依頼を受ける形になりました。
その後はT様から一任して頂き多少時間は掛りましたがT様には十分な引越代を残す事が出来、無事に引き渡すことが出来ました。
T様も引越後、新居がかなり気に入っていただけた様子でかなり前向きな言葉も聞けるようになっていました。
この取引で感じた事はローン滞納により気力を無くしてしまった方がそのまま競売によって路頭に迷うのではなくもっと私どもを含めた周りの人たちが暖かく手を差し伸べてあげられるようなきっかけ作りが必要と思わされるT様との出会いでした。