物件は築36年の7階建マンションの6階部分。駅からは近いものの、建物内は物やゴミ等がいっぱいで足の踏み場もない状態でした。
7月24日に競売の公告がされ、その日の午後に初めて訪問。既に他社の営業が訪問していたようでありましたが、本人から自ら進んで決断する様子が見られなかった為、段取りが大事と考え、翌日にアポイントを取り、任意売却の依頼を頂きました。
物件自体は古いものの、駅に近いことを最大限アピールすることで比較的短期間に買い手を見つけ、成約に結び付けることができました。
所有者は大手電機メーカーを退職した60代の男性で一人暮らし。持病もあり、働くことが出来ず引きこもり状態で、ここ2年位は預貯金を取崩し、生活してきたものの、既に枯渇し、2か月に10万円程度の年金基金が唯一の収入で困窮していました。
身内の方が近くにいらっしゃらないこともあり、今後の生活の立て直しに協力が必須と考え、生活保護の相談に付き添い、年金基金の源泉所得税の還付申請の手伝いや引越先の案内等で親身に相談相手になったことに感激され、徐々にご本人も元気を取り戻し、新生活に向けて積極的に行動されるようになりました。
引越に際し、お手伝いの最中に「何から何までお世話になり、感謝してもし切れない」と仰っていただき、再度、この任意売却という仕事に誇りを持つことが出来ました。