大手不動産仲介会社に売却の依頼をしていたのに競売の申し立てをされてしまったI様。
当初、販売担当はかなり調子よくローンの残債額以上で売れると査定され、それを鵜吞みにして売却を行っていましたが結局、買手が付かないまま時間だけが経ち競売の申し立てをされてしまったI様はかなり焦っておられました。
弊社が競売と並行した任意売却にとても慣れている旨を説明しご依頼をして頂きました。
まず大手仲介会社が販売していた価格をよく調べると、市場価格から見ると現実的ではない価格だということがすぐに分かりました。
弊社から債権者には連絡を入れ価格面の交渉を根気強く進めていきました。しかし当初、債権者は前任の大手仲介から買手が付くはずの無い売り出し価格を聞いていた為、なかなか販売価格を下げてくれませんでしたが、具体的な販売報告を何度も続けようやく適正であろう価格まで下げることに成功しました。
そうすると今まで全く動きがなかった物件に内覧客が増え早々に買い手をつけることが出来ました。
I様は無事に売買契約を終え、早速、転居先の賃貸探しに移りましたがI様には小学校4年生と中学一年生の娘さんがいらしたのですが、これから教育上の観点から安易な賃貸物件選びはしたくないと、条件面はかなり厳しいものでした。
希望する物件の家賃もそれなりでしたので通常のワンルームマンション等と違って審査が厳しく、希望する物件を見つけることに難航していました。
状況が状況なので、通常の任意売却であれば条件や家賃をワンランク下げてでも入居しやすいものを探すのがセオリーなのですがI様にとってここは譲れない条件なので、私もその意向にこたえてあげたく、かなりの件数の賃貸物件を共に内覧しやっと希望条件に見合う物件にたどり着きました。
その物件を管理にしている不動産会社にはご主人の収入面は乏しいものの奥さまの収入を足せば世帯でそれなりの収入になる旨を説明し何とか審査を通して頂けました。
私どものお客様は自宅を手放した後、どうしても妥協した形での転居先選びに成ってしまいがちなのですが、今回は一切妥協しなかった結果が元の自宅以上に快適な暮らしをI様は手に入れることが出来たのです