以前は収益物件を多数所有し、サラリーマンながら悠々自適な暮らしをされていたA様。
しかし、リーマンショックの影響で賃貸が上手く回らず収益物件をすべて手放しましたがクレジットカードの支払と自宅マンションの支払いが追い付かず生活に困窮してのご依頼でした。
A様の希望としてはまずなるべく多額の現金を残して返済に時間を掛けその間で給料が上がってきたところで大きく返済していく事と現在、飼っている犬4匹と一緒に暮らせる賃貸物件への転居でした。
まず、物件を調べてみるとその自宅マンションのローンには共同担保という形で自宅マンション以外にA様の実家が担保に入っているのが分かりました。
その上で債権者に自宅マンションの売却金額の全額を返済に回すのではなくローン残高4000万円の内一時金として2300万を支払い共同担保の実家をそのまま残した状態で残りのローンを分割で支払って行く形で交渉しました。
当初、債権者としては諸費用を除いた部分に関してはすべて返済してくれとの指示でまったく受け付けて頂けなかったのですがA様の実家の査定等を提出し、債権者として将来的なリスクがない事を何度も説明しどうにか2300万の一時金の返済にて了解していただけました。
肝心の売却も多少時間は掛りました本人の希望する3950万円で売却出来、引越先も少し家賃は高くなってしまいましたが犬四匹と一緒に暮らせる場所に決まりました。
A様の手元には最終的に返済と諸費用を差し引いて1400万ほどの現金が残った形で決済する事が出来き、まだ債務は残っていますが当面、お金に困窮することなく犬4匹と新生活をスタートされています。