元々、大手金融機関にお勤めのI様。母親の介護費の負担から住宅ローン支払いが困難になり、競売の申し立てを受けていました。I様としてはどうしても自宅を守りたいと要望が強く、金融知識もあったので債権者との交渉はご自身でされておりました。しかし、I様が思う程の成果は表れておりませんでした。
そんな中での弊社への依頼でした。
まず、状況を確認すると裁判所の進捗状況は期日も決まっており、開札まであと三週間程と切迫した状況でした。
I様の自宅を守るためにはI様から自宅を買い受ける親族が必要だったのでそれは同居される息子さんにお願いしました。
早速、息子さんの名前でローンの事前審査に取り掛かり並行して最低いくらだったらI様から息子さんへの売買できるか債権者と交渉し、急ピッチで価格を確定させローンさえ出れば競売を回避できるところまで来ました。
しかし、競売の開札日までに時間的に無理があり、やむなくI様の自宅はある不動産業者に落札されてしまいました。
まだ、諦めきれない私は、開札日に落札人を確認し、急いで連絡を入れ担当者に
「御社が落札された八王子市○○町の物件ですが購入を希望されている方がいますので売ってもらえませんか?」
と尋ね今までの状況を詳しく説明しました。
そうするとその担当者も十分に状況を理解して頂き会社として正式に承諾を取り付けてくれました。
その後、息子さんのローンも無事に承諾が出て今は息子さん名義ではありますがI様は今も住み慣れた自宅で生活を送られております。