物件は新潟県上越市の海沿いでしかも崖地脇に位置する築21年の2階建て木造戸建だったのですが、依頼者である所有者は都内に住んでいて、物件にはご高齢のご両親が居住していました。ご依頼があった時にはすでに滞納8ヶ月目で、債権も保証会社に移っていました。所有者(息子さん)は今迄ご両親の為に住宅ローンをどうにか返済していたのですが、転職を機に収入が安定しなくなってしまい、住宅ローンの滞納が始まり、どうにか返済を試みようとしていたのですが遂に滞納半年が過ぎ、期限の利益の喪失、つまり分割弁済が認められない時期に至ってしまい、やむを得ず任意売却を決意され“いい任売.JP”を見てお問合せをされたという経緯でした。
所有者の希望としては、とにかく自分の責任でこのような事態に至ってしまったので高齢で長年住み慣れたご自宅をどうしても離れたくないというご両親のご要望を叶えてほしいと、OC(オーナーチェンジ)を強く希望されました。ようやく収入も安定してきて今後は相場に合った賃料をしっかりお支払いが出来るとの事でしたが、その賃料でのOC利回りを達成するには売価を一気に400万台に抑えないといけない状況でした。残債はいまだに900万以上残っていて、物件の一般的な査定としては800万近く(実際固定資産税の評価額も800万ほど)だったのですが、何しろこのエリアは過疎化が進み人口が急激に減少していて、需給バランスも崩れ不動産の値崩れも起こり、空き家も目立つ中引越を前提とした不動産取引だけでなく、OC収益物件に対しても今後空き家になってしまった後賃借人がスムーズにつくかというオーナーさんのご不安により、販売活動が非常に苦戦する事になってしまいました。しかも上記のように土砂災害警戒区域に本物件が位置していた事も販売活動が苦戦する要因でした。
そこで、弊社はあらゆる販売活動と共に、債権者に根気強く上記マイナスポイントを強調しながら交渉を重ねていき、当初は780万からの販売指示価格から半年ほどを経て、年末についに400万台まで応諾価格を下げる事に成功しました。販売活動においても、弊社の幅広いネットワークを駆使し会員の投資家に購入して頂く事になり、本来は翌月から債権者が競売の申立をされるという時期ぎりぎりに任意売却が成立しました。所有者だけからでなく、本物件に住み続けられる事になったご両親からも決済時には涙ながら有難い感謝のお言葉も頂く事が出来ました。このように、弊社は日本全国どのような案件でも、依頼者のご希望を最優先に叶えるべく全力で取り組んでまいります。今回、弊社もお陰様を持ちまして西日本地方からのお客様からの反響が非常に増えてきました事により、大阪に新会社も設立する運びになり業務の方も順調に拡大しております。是非、どのような些細なご相談でもスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。