任意売却最新情報

千葉市中央区A様「心機一転するなら売却プラン」

今回のご依頼主は40代女性のA様。A様は個人事業主として小売業やコンサルティング業など多種多様なお仕事をされている方で、家族との住居とは別に仕事の事務所用としてマンションを所有されていました。購入から数年間、仕事は順調で支払いには困っていませんでした。しかし、時が流れ妊娠した事をきっかけに仕事を意図的に減らす事となります。支払いは厳しくなったもののそれでもどうにか工面して払い続けていました。育児と仕事で多忙を極め毎月の返済管理まで気が回らなくなってしまい、

気付いた時には債権者から一括返済を求められる状況に陥ってしまった所で弊社にご相談を頂きました。A様はこれから本格的に仕事に復帰でき、収入も元通りになるのでどうにか住み続けていたいというご希望でした。弊社は売却後も賃貸として住み続けていられるオーナーチェンジをご提案させて頂き任意売却をスタートしました。

物件は築11年の2LDKのマンション。室内は事務所として使用しているだけなので状態はよく、最寄駅から徒歩5分の場所にあり駅までの道のりも平坦など魅力のある物件でした。一般の方に売却する点では非常にいい物件です。しかし、裏を返すと債権者の応諾価格が厳しくなりやすい物件となります。今回はオーナーチェンジで住み続ける事が目的ですので、債権者の応諾価格が非常に重要になってきます。なぜなら応諾価格が高くなれば必然的に月々必要となる賃料も高くなるからです。交渉を進めていくとやはり予想していた通り、債権者の応諾価格が市場相場より高い金額の提示となってしまいました。そこで弊社は市場調査書や査定書・上申書を提出し粘り強く交渉を重ね、その結果、最大限応諾価格の引き下げに応じてもらう事ができました。本腰を入れオーナーチェンジ販売を進めていきましたが難航する事となります。それは販売価格を最大限引き下げる事には成功しましたが、A様が月々に支払できる賃料設定が一般的に求められる賃料に満たしていなかったからです。問い合わせはあるものの収益性が低い為、具体的なお話は頂けていない状況でした。それでもどうにかオーナーチェンジを実現するべくお付き合いのある投資家や、法人など手当たり次第に販社活動を致しました。しかし、無常にも時間は流れとうとう債権者からは今月中に具体的な購入者申告と売買決済ができなければ競売に着手し競売の方向で進めると期限を言い渡されてしまいました。そんな最中、並行して進めていた売却活動の中で1社、法人のお客様から債権者の応諾価格を上回る金額で購入をしたいと申込みをうけました。A様にその事をご報告するとA様はオーナーチェンジで無理して高い賃料を支払い、物件に固執するよりも高い金額で売却できるなら売却して心機一転やり直したいと意外な答えが返ってきました。売却で進めるという事で債権者から期限を設けられてしまっていましたので早急に契約を締結、契約から売買決済まで2週間という短い期間でしたが期限内で無事決済までを纏めることができました。

お引越しまでのスケジュールが非常に厳しいものでしたが、弊社は買主様に事情を説明しどうにか売買決済から1週間の引渡し猶予を頂きました。お引越し先の探索から契約、引越業者の手配なども弊社でお手伝いさせて頂き希望する賃貸に無事期限内でお引越しを全て終えることができました。

お引越しを終えA様はオーナーチェンジを諦める形になりましたが、転居先が駅により近づき、以前は出せなかった看板が出せるという事で新たな挑戦に向け前を向いておられました。