長崎市内にお住いの方からの依頼でした。物件は中古の戸建、建物が建っている場所は駅から遠くて山の道のりに建っており本土地には高低差があるため、駐車スペースがない状態でした。

依頼人は代々の土地に生まれた頃から本物件に住んでいて、賃貸でも良いので今後も住み続けたいとの強い希望があり、住宅ローンに関しては最近までお支払いしており、売却する事によって完済が可能な内容でした。しかし税金を数年間滞納していて膨大な額の差押が入っていたことにより税金だけは売却後も支払いが必要になることを説明した上で、販売活動に取り掛かる前に事前に税金の窓口に連絡をしました。内容的には物件の立地状況や駐車スペースがない等の説明をし、入居前提でのお客さまだと需要が低いので、依頼人が賃貸として住み続ける投資用の販売活動のやり方であれば売却がしやすい等を記載した査定書・上申書を提出したことにより、どうにか売出価格に関してもご理解を頂きハンコ代で差押の解除に応じて頂く交渉を済ませてから、本物件の販売を開始しました。

最初のうち問い合わせはありましたが、そのほとんどが立地的要因や駐車スペースがないためお話が進まず、過去に投資物件をご購入頂いた九州にお住いの投資家にお声をかけるも、立地的な要因に加え現在では物件を幾つも保有していてしばらくは投資物件の購入出来ないとのお返事でした。不動産の買取り業者にもお声を掛けたところ１社がオーナーチェンジによる投資物件として購入をしてもよいと回答があり、契約に向けて調整をしていましたが、契約前の内見の際にあまりに宅内外の劣悪な維持状態により急遽お断りの連絡が入ってしまいました。

引き続き精力的に販売活動を行った結果、数日後に投資家の方からお問い合わせがあり、物件のマイナスポイントを含め一通り説明をしたところ、最速で契約をお願いします、とのお返事を頂き、すぐに準備に取り掛かり後日長崎市へ売主・買主とで契約のご説明をして契約をしましたが、２階のバルコニーが荷物で溢れており、過去に排水口に荷物を置いていた為に排水が出来ず水が漏れたと経緯も聞いていたので、バルコニーの荷物だけは決済までに荷物の撤去と整理を終えるようお願いをしました。

決済の前に売主と買主に必要書類等の準備をして頂いてもらいましたが、売主が元々代々の土地の権利書を紛失されていた為に、決済の当日に早めにお越し頂き、司法書士よりご本人確認を行うことによって、無事に決済を終える事が出来ました。