任意売却最新情報

東京都国立市M様『マンションで雨漏り販売難航も得意の交渉力で解決』

今回のお客様は、夢のマイホームを手に入れようと、数年前に中古のマンションを購入された後、なんと雨漏りをするようになってしまったため、ローンが残っている状態ではあるものの、売って引っ越しをしたい。という要望のある方でした。

お客様曰く「雨が降るたびにポタポタと雨漏りがする為、心が落ち着かない。」という悲痛なお悩みをかかえる日常を過ごしており、「マイホームで心が落ち着かない状況は受け入れられないので、残債が残ったとしてもなんとか売却し、安息の賃貸に切り替えたい」という想いを強くお持ちだったようです。

当社の担当者も現地を確認しましたが、状態は酷いものでした。ある一室の角から水が垂れている、という状況ではなく、2室の天井が雨もりでシミが出来ており、廊下にまで及んでおり、廊下の天井のクロスも浮いているようでした。また、廊下には配電盤があり、雨漏りした水が原因で、いつショートしたり火災が起きたりしてもおかしくない状況でした。

築の古いコンパクトなマンションではありましたが、ローンは1,000万以上残っていました。正直、マンションの雨漏りというのは直すのも大変ですが、別の区分所有者の了解や管理組合の了解も取らなければ修繕できない為、なかなか手間のかかる事です。この物件を、一般的な物件の市場価格に近い金額で買おう、という買主はなかなか現れませんので、住宅ローンはかなり残るものと予測できました。また、それと同時に、債権者交渉が難航することも容易に想像できました。それだけでなく、そもそも買主が現れるのか?という不安もありました。

とはいえ、あれこれ考えていても仕方がありません。これは何とかしなければ、と思い、債権者にも懸命に交渉をし、地場の不動産業者ともなんとか協力し、先ずは買主を見つけることが出来ました。とはいえ金額は二束三文です。手間も費用も掛かるので、これについては妥当と思える金額でした。ただ問題は債権者の承諾を得られるのか、ということでした。

正直かなり大変な思いをし、こちらから働きかけて債権者の説得を試みました。債権者側の当時の意見からすると、「まだ数年しか返済していなくて残債も残っているのに、いくらなんでもこの金額の残債が丸々残るのは許容範囲を超えている」といったところでしょうか。なかなか応諾は貰うことが出来ませんでした。しかしながら、いろいろな業者様にもご協力頂きながら、債権者に対して誠心誠意働きかけた結果、任意売却の応諾を頂く事が出来ました。

現在、お客様は賃貸に住まわれていらっしゃいますが、決済が終わってからお会いした際、「マイホームに拘ってちゃだめだね、賃貸の方が楽でいいや。子供も手離れしたら夫婦でまたどこか引越して新しい家を見つけたいねなんて話してますよ」と笑顔で仰っていました。

夢のマイホームだと思って買った自宅を手放す、という事は苦しい判断かもしれませんが、いざ手放してみると意外とこのようなコメントをされるお客様が多い事も事実です。

今回の任意売却については特に、可能性がゼロではない限りお客様の為にも諦めない当社の良さが出た任意売却かと思います。

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