任意売却事例

埼玉県加須市S様『訳アリ物件も機転を利かせ難なく成約』

加須市にお住いのS様は、ご自身の転居先に新築住宅を購入し、現在の住宅を買い取ってもらおうと購入先に買取相談をしました。ところが、建売業者が購入するには少々小ぶりの敷地で、且つ、前面道路の幅員が4Mに満たないとの理由から買取は断られてしまいました。そもそも所有不動産は親御様から相続を受けたもので、S様本人が生まれ育った家でした。しかし、築年数が古く雨漏りや床が腐食しているなど、住み続けるには問題点がいくつかありました。かといって建物を解体し更地にしてしまうと、再建築する際の手続きがにかなり困難になってしまう地域であったため、戸建での売却が理想的でした。さらには、相続登記が終わっておらず、まずは相続登記を完了させる必要がありました。S様が新築住宅を購入された業者の担当が、ネットワークを駆使し弊社を紹介していただき、お手伝いするに至りました。

 S様から話を伺い所有物件の売却を目的に尽力することをお約束し、正式に弊社へ依頼いただきました。

まずは、相続登記を完了させなければ売買の話を進めることができないことから、書類集めから始まり、弊社の担当司法書士に手続きを進めるよう話をしました。同時に、地元の買取業者や建売業者に声をかけ、買取検討の打診を行いましたが、前述した通り、物件の魅力を見いだせず、検討に至る購入希望者を探し当てることができませんでした。何とか検討していただこうと市内の不動産会社をしらみつぶしに探索し、ほとんどの業者に連絡しつくしましたが、それでも検討客は出てきませんでした。いよいよ八方塞がりという状況に陥ってしまい、状況を好転させるべく上司に相談したところ、地続きの近隣のお宅に直接飛び込み、購入の検討をお願いすることとなりました。ところが、過疎が進むエリアということで、自身も移転を希望している方々ばかりで購入を検討しようという流れにはなりませんでした。最後に残った地元の自動車会社に声をかけ、望みは薄いものの検討していただくようお願いをいたしました。しばらくして回答があり、近隣の相場を考慮するとかなり厳しい数字になるとの回答があり、その回答を踏まえ、今までの販売活動の結果報告をしにS様のところに伺いました。状況的に売却が難しいことを理解していただきましたが、S様としては、例え二束三文にしかならない物件であっても少しでも高く売ってほしいとのご希望でした。再度折衝した結果、建物は使えないため土地での契約とし、S様も納得のいく価格で話をまとめることができました。

同時に、相続登記の準備を進めてもらっていた司法書士に連絡し、法務局に申請していただきました。登記完了に合わせて残金決済ができるようにスケジュールを組み、売買契約を取り交わし、S様には決済までに引越を終えていただくよう努めてもらいました。

しかし、S様は仕事の都合上平日に休みを取ることができず、残金決済に立ち会うことができないことが発覚しました。その為、事前に司法書士と面談を行い、当日欠席しても大丈夫なように所有権移転に必要な書類も用意しました。

決済日には滞りなく業務を完了させることができ、S様は悩みの種であった不動産の売却を完了させることができ、隣接の自動車会社は建物を修復し社宅としての建物の利用価値を見いだすことができました。当方としては販売に苦労したものの、結果的に三者三葉で丸く収めることができた取引となりました。

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