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入間市K様「複雑な権利関係を一つ一つ解決」

物件は入間市内の最寄駅から徒歩20分ほどに位置する住宅街にある築33年目の二階建て戸建でしたが、今回依頼主からのご相談の内容はかなり特殊な内容のものでした。

まず所有者は今回の依頼主(元ご主人)と共有者(元奥さん)だったのですが、すでに26年ほど前に離婚され、元ご主人だけがその後10年程住んでいて住宅ローンを支払っていたのですが、転勤により引越を余儀なくされ継続して住宅ローンを支払う事が出来なくなってしまった為に、その時に任意売却を決意して頂ければよかったのですが、その後は共有者である元奥さんがすでに新潟県の実家で暮らしていたにもかかわらず、残りの住宅ローンを15年以上も支払ったところで体調を崩してしまい、ローン残も100万円余りになったところで遂に滞納が始まってしまいました。残念ながら元ご主人の居場所が分からなかった為にここでも任意売却という手段が取れず、債権者の方が抵当権の実行、つまり競売申立の方を昨年の春頃に着手し、昨年末にはある買取業者により落札されてしまいました。

もちろんローン残高が少なかったために残債+遅延損害金+競売申立費用などは落札価格で支払われたのですが、今回残債が少なかったために裁判所の意向が働き、競売の対象が建物(法定地上権)のみに設定されてしまった事により、土地のみの所有権が依頼主と共有者に残ってしまいました。その事実を昨年末に知った依頼主が弊社にどうにかその土地を処分できないか、という問合せだったのですが、今度は依頼主である元ご主人が元奥さんの居場所や連絡先が全く分からず、弊社は真っ先に元奥さんの居場所をあらゆる手段を使い突き止めました。そして当然土地(底地)だけでは価値は殆ど無く、建物(法定地上権)を所有している落札者の手前、勝手に売買も出来ずに弊社は並行して落札者と交渉を開始致しました。しかし更なるハードルが待ち構えていたのですが、今回の土地には抵当権だけでなく購入当時の仮登記も付けられていて、前記の抵当権についてはすでに今回の競売落札で完済しているので法務局での手続きにより問題なく抹消出来たのですが、仮登記についてはその権利者である法人がすでに閉鎖されていて代表者も見つからず仮登記抹消の訴訟を起こさないといけない状態でした。結果的には多額の裁判費用を弊社でお立替えさせて頂いた事により、無事に建物の落札者に底地を買取って頂きようやく解決したのですが、依頼者や元奥さんにとっては長年のしがらみからようやく解放され、更にお手元にも売買代金をお残しする事が出来大変感謝される形となりました。

このように複雑な案件ではありましたが、弊社にとっては任意売却にて培われた交渉力や適応力、ノウハウを持ち合わせています。確かに任意売却を決意するタイミングも大事ですが、どうか不動産の件でお悩みの方は高額な報酬金などを要する弁護士に相談される前に、一度是非弊社にお気軽にお問い合わせ頂きたいと存じます。丁寧にご説明し解決方法を探っていきますので、ほんの少しの勇気と行動をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。