任意売却最新情報

相模原市S様「一度任売依頼を解消、が一年後...」

今回のご依頼主は40歳代女性のS様。4人家族で生活されていたS様ですがS様の旦那様がお仕事を辞めてしまい世帯収入が減った事からローン返済に行き詰まりご相談を受けました。S様は出来るだけローンの返済をしたいとご希望されていましたので、売却一本で進めていく事になりました。早速物件の調査や関係各所への連絡等活動を進めていましたが、ご依頼を受けて数週間程経った頃、S様から一本の連絡がありました。S様は今回の旦那様のお仕事の件や旦那様の態度から夫婦関係を解消し別々に暮らそうと考えていたそうですが、旦那様が態度を改めたそうで今後とも生活と夫婦関係を再建していくという事で任意売却を辞めたいとのご連絡でした。既にローンの滞納が3ヶ月程になっていましたのでそれを返済できなければ任意売却を辞めたとしても問題は解決できないのですが、そのお金も旦那様がご親戚にお願いして集め返済をしたそうで弊社への依頼はなくなってしまいました。

ご依頼が解消されたその後もS様が心配でしたので定期的に連絡をさせて頂き、依頼はなくてもご相談には乗らせて頂いていました。そんな状況が一年程たった頃、いつもと口調の違うS様から「相談したい事がある」と久方ぶりにお会いした所、また旦那様がお仕事を辞めてしまい今回は完全に修復不可能な所まで来てしまった。返済も含めてこれ以上は色々と続けられないので自宅を売却したい、弊社へまた任意売却の依頼をしたいとのことで、正式にご依頼を頂き改めて任意売却を進めていく事になりました。

物件は築21年経過している3SDKのマンション。最寄駅からは徒歩20分と離れた閑静な住宅街にあり室内は整理整頓され綺麗に使用されていましたが築21年を経過していましたので、所々に綻びが見受けられるそんな物件でした。残っている住宅ローンと近隣の相場をみる限りS様のご希望に添える条件のお客様を見つけるにはかなり苦戦する印象を受けましたがそうはいっていられません。まず任意売却をする上で債権者と価格の合意をする必要がある為、債権者へ価格の交渉を進めていきます。しかし今回の債権者はかなり強気な債権者で応諾価格は相場価格より高い価格を求めてきたのです。できるだけ高い金額で売却したいという思いはありますが、売れない金額で販売していても意味はありません。ましてや売れない期間が続き競売になってしまっては任意売却の活動をする意味がありません。そもそも任意売却の目的というのは、競売で取引される場合、主に法人(業者)が主な入札者になるため相対的に取引価格が相場より安くなってしまう事を避け適正な価格で売買をすることであって、それはS様、債権者両者共にメリットのある活動なのです。それを妨げるような価格を求めるという事は本末転倒なのです。債権者へは査定書や上申書を提出し応諾価格の引き下げ交渉をしていきますが中々債権者の意向も頑なで引下げに応じません。実際の販売状況も逐一報告を重ね粘り強く交渉を続けた結果、ようやく適正な相場価格での取引を認めてもらえる事になりました。それによりようやく反響も増え始め数組内見のご案内ができました。「駅から徒歩20分は遠い」「リフォーム費用が多くかかりそう」といいお返事は頂けず、時間を要しましたが債権者から競売の申立がされる寸前で一般のお客様から購入申込みを頂く事ができ、その契約から決済までは滞りなく進み、無事任意売却を終える事ができました。

 

決済が終わった後、S様から「依頼を途中で辞めたにも関わらず気にかけてくれ嫌な顔せず相談にも乗ってもらって励みになりました。さらに厚かましくも任意売却を再依頼する事になり、希望通り纏めて頂き本当に感謝しております。」と、とても嬉しいお言葉を言って頂きました。