任意売却最新情報

藤沢湘南台T様「立替プランで競売回避あとはゆっくり高値販売」

今回のご依頼主は40代女性のT様。T様は駅から徒歩5分の大規模マンションに一人でお住まいの方でご相談を受けた時には既にご自宅が競売の申立をされている状況でした。T様にこれまでの経緯をお伺いすると知人にお金を騙しとられてしまい住宅ローンの支払いに行き詰まり競売の申立をされてしまったそうです。T様の希望は自宅に思い入れもないので売却して住宅ローンの返済をしたいという事で売却プランとしてご依頼を頂く事になりました。

調査をしてすぐにT様のマンションの売却相場価格が住宅ローン残債額より約1.5~2倍である事が分かりました。つまり、物件を売却すれば十分に住宅ローンの完済プラス余剰金が残るということです。そこで弊社はT様に売却プランに加えて立替えプランを新たにご提案致しました。現在T様の自宅は高い金額で売却できる見込みはあるが、いつ売却できるかは未定で時間がかかる可能性もあります。それに室内の状態は悪くゴミや荷物が散乱して掃除をしていませんでしたので一般のお客様に悪い印象を与える室内でした。さらに競売中のため販売をする時間は限られてしまうので、総合的に考えて今の状況下で販売しても物件の価値を十分に発揮できない、つまり相場に近い価格では売れないと考え弊社で一旦住宅ローンの返済を立替させて頂き、競売を取り下げ時間の制限をなくし、T様ご自身のお引越しと荷物等の撤去と清掃をして存分にお客様へご案内できるように立替えプランをご提案しました。T様もせっかく物件を手放すのだから出来るだけ高く売却したいという事でご納得頂き立替え売却プランを進めていく事になりました。

 今回、競売申立をしている債権者への返済は全額返済となり、日々遅延損害金が増えていきますので、ご依頼を受けてからすぐに債権者等関係各所やT様のお引越し先の手配を行い最短で立替えプランを実行しました。ご依頼を受けてから約三週間後には競売の取下とT様のお引越し物件の片づけも終わり、本格的に販売に力を入れていきます。販売当初から反響は多数あり内見も週2~3件と大盛況でした。しかし、どのお客様からもいいお返事を頂く事はできず、問合せと内見は入るがそれ以上の進展がない日々が続きます。内見されたお客様に感想を伺うと価格の割にはリフォームしていない物件で、クリーニングがしてあるが、どうしても建具の汚れや傷が目立ち中途半端という意見がおおく、そして本物件は14階で眺めが良いかと思えば同じ高さのマンションが建っているので眺望が開けていない事も不評の一因でした。毎週末現地販売会を行いより一層、販売活動に努めましたが販売から3ヶ月経っても購入希望者は現れません。他にも同じマンションの販売もありましたが、その物件も売れ残っている状況でした。内見されたお客様のご意見を踏まえ状況を打開する為に表装・フローリング・洗面台などリフォームを行う事にしました。リフォームも終わり完全に新築同様になったのでこれで購入者が現れるかと期待をしていましたが、それから3ヶ月経過しても具体的に検討して頂けるお客様は現れません。販売を始めてから9ヶ月間も経過しており、ここまで時間がかかるとは思ってもいませんでした。T様とご相談の上、その当時の市場性を踏まえ一定の販売期間を経たので少し価格を下げて販売をした所、1ヶ月程過ぎた頃にようやく購入申込を頂く事ができ、尚且つ現金での購入のお客様という事ですぐに契約を締結、無事売買決済をすることができました。

 市場の変化等で当初予想していた売買金額よりも少し安くなってしまいましたが、それでもT様にとっては十分な程の売却益をお渡しする事ができました。T様はご依頼頂いた当初の競売で安く売却されてしまい損をする所から考えれば一発逆転のような展開が実現したと非常に感謝して頂きました。

 このような立替えプランで販売できる条件は非常に珍しい事例ですが、お客様の状況に合わせて出来る限りのサポートさせて頂きます。何かお困り事がありましたらお気軽にご相談ください。思いがけない解決策がご提案できるかもしれません。