大手通信会社に勤めているY様。昨年、内臓の疾患により会社を休職してしまったのがローンを払えない理由でした。
幸い、手術を終え快方に向かう予定でしたがしばらくたつと別の痛みが出てくるようになりました。
かかりつけの病院であらゆる検査をするも中々、はっきりとした病名まででたどり着けませんでした。
時間だけが過ぎ、ローンの滞納は期限の利益を喪失してしまいました。
Y様はなすすべなく競売の申し立てをされてしまいました。
Y様としてはどうしてもこの住み慣れたマンションを立ち退きたく無くそんな中、相談を受けることになりました。
Y様はとても勉強されており出来る事であれば自分の自宅を守りたいと考えており、その方法の一つとして個人再生を考えていました。
そうであるならY様の意見を尊重し弊社の顧問弁護士に相談して頂くことになりました。
弁護士に相談したところY様の物件は時価評価がかなりあったため、住宅ローン以外のカードローン関係の支払いが減額にならないといわれてしまったのです。
そうするとY様の支払いは楽になるどころかますます、厳しくなっていく状態でした。
しばらくのあいだY様は悩まれていましたが、出来ればこのまま住み続けたいとの思いが強くやっと任意売却によるオーナーチェンジに考えを固めました。
早速、それぞれの債務の確認をしてそれにあわせた金額で販売を開始しました。
しかし、Y様が払える家賃の上限は16万でした。
但しこのエリアの相場は割りと高く18万から20万が相場でしたので、投資家との想定賃料が中々折り合わず収益物件としての買い手があらわれませんでした。
時間だけが過ぎ競売の期日が間近に差し迫ったとき、当社と何度か取引がある不動産会社が購入を検討してくれました。
しかし、その買主が提示してきた家賃は17万でまだ先行きY様の生活状況を考えると不安の残るところでした。
なんとしてでも家賃を17万から16万にて減額してもらおうと交渉し、その買主は家賃を減額してくれ16万で了承して頂き、無事に売買決済する事ができました。
無事に決済を終え、現在Y様は家の不安から解放され復職に向け治療に専念されています。