所有者様は50代の男性で、ご自宅には娘さん2人の3人家族で生活をされていました。所有者様は購入当時仕事が激務であり忙しい毎日を送っていましたが、その激務がたたり体を壊されてしまい、転職を余儀なくされてしまったそうです。転職に伴い収入は激減、購入当時に得ていた収入が半分程になってしまい、それでも住宅ローンや税金を遅れながらも支払い続けてはいましたが、苦しい返済状況に困り弊社へとご相談を頂き今回ご依頼を受けるに至りました。所有者様のご希望は娘二人が成人を迎え独立をするので家は必要なくなったので、出来るだけ高く売却したいというご希望をお話しして頂き任意売却がスタート致しました。
物件は築11年の4LDK、車庫付の戸建でした。しかし、宅内はペット2匹(犬と猫)を飼育しており、壁や床はペットの引っ掻き傷が無数にありました。尚且つ掃除をしていない為、ペットの毛や糞尿、埃などが散乱していて、猫の尿によりリビングのフローリングの一部が腐敗、隣の和室への引戸は開かない状態でした。2階の各部屋も荷物とゴミの山で一般のお客様にはお見せできるような宅内ではありませんでした。それでも販売活動を行いお客様へとご紹介。近隣仲介業者への販社活動を精力的に行った所、実際に内見をしたいとご希望がありましたが宅内の状況をお伝えすると内見のキャンセルが相次ぎ販売は苦戦を強いられてしまいました。そんな最中、並行して探索をしていた買取業者の中で一社だけ宅内状況を加味した上で相場に近い金額で購入して頂けるとお返事を頂き購入希望者を見つけることができました。
債権者は当初、応諾金額に関しては独自査定から高い回収基準があり、それは一般のお客様向けの価格でした。債権者はそれを下回る価格では応じないと強気な債権者でしたが、宅内状況から一般のお客様への販売が難しい以上、債権者が求める価格での任意売却は難航を極めました。それでも債権者へ宅内状況を写真を添え詳細に記した書面を基にいかに一般のお客様への販売が難しいか、販売報告書等を提出し、相場に近い金額で購入をして頂ける買主がいる旨も併せて交渉をした結果どうにか売買の承諾を頂くことができました。しかし、債権者から承諾は頂けたのですが、決済を出来るだけ早く行うことという条件付でしたので早急に契約を行い決済の段取りを行いました。ただ、そうすると次なる問題として所有者様のお引越しの日程が取れず、どうしても決済日までに引越しをすることが困難な状況に陥ってしまいました。そこで、買主様に交渉しどうにか2週間の引渡し猶予を頂ける約束を取り付け、引越しについても、弊社が賃貸の仲介、引越業者、産廃業者の手配と引越しに関わることを全てお手伝いすることにより引越費用を抑える形で滞りなくお引越しをして頂くことが出来、無事任意売却をまとめることができました。
所有者様からは「家の状態が悪く売却できないだろうと正直期待はしていなかったが、期待以上の結果になり本当によかったです。」と大変喜んでおられました。
今回のケースの様に、弊社は物件や債権者の状況に関わらず、最前を尽くし解決策を模索し取り組みます。ご自身で判断せず、ご自宅の事でお困り事が御座いましたら、まずご相談下さい。